ぺんてるが9月末より販売を予定するシャープ芯「Ain supplio」(サプリオ)は、香り成分を詰めこんだユニークな製品。今年のステーショナリー オブ ザ イヤーを受賞した。これまでも香りのするシャープ芯といった商品はあったが、ただ表面にコーティングするだけだったりと、香り成分はあまり長持ちしないものだった。サプリオの場合は芯の中にあるナノサイズの気泡に香りを閉じ込めることで、パッケージを開封しなければ約3年間、ケースに入れた状態なら約2年間、シャープペンに芯を入れた状態でも3カ月以上香りが持続するのだ。
香りには「リフレッシュブレンド」「ヒーリングブレンド」「ポジティブブレンド」の3種類が用意された。それぞれの香りをアロマセラピストが調合しており、ローズマリーやミント、レモングラス、さらにはグリーンティーなどの香り成分が使われている。ためしにリフレッシュブレンドを使ってみると、すっきりとしたミント系の香りが漂ってきた。“勉強をサポートするシャープ芯”と広告には書かれていたが、学生ならずとも試してみたくなる製品だ。現在は0.5ミリHBのみの販売を予定しているが、売れ行き次第でラインアップを追加する考え。
トンボ鉛筆が春から販売している「MONO ONE(モノ・ワン)」は“狙った文字(エモノ)は逃さない”ホルダー消しゴム。仕事や勉強で消しゴムを使うときの8割以上は3文字以下の修正に留まるという点に注目し生まれたのがこの製品だ。口紅サイズのコンパクトなボディで、グリップをひねればニュッと消しゴムが出てくる。細型の消しゴムが折れないよう強度が高めてあるが、消す力もきちんと維持されていた。これなら、関係ない文字まで消してしまうこともぐっと少なくなるはず。まさに文字のハンターだ。
多くのイラストレーターに愛用されるアルコールマーカー「コピック」を販売するリセール・トゥーのブースには、水彩調のスケッチが。話を聞くと、水彩絵の具ではなくコピックで着色されているという。全322色のカラーバリエーションを誇るコピックではあるが、水に溶かせるわけではない。秘密は同社が8月20日より出荷する「コピックペーパーセレクション 画箋紙」にあった。画箋紙とは書画用の墨の浸透しやすい和紙なのだが、これをコピック用に特殊な加工を施し、アルコールマーカーが裏まで抜けないようにしてある。水がなくても水彩調の絵がかけるところが、おもしろい。
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