プレスデーのみ展示されていた「F430」の実車モデル。こういった色は珍しいですよね
車線変更でモタモタ……車庫入れでモタモタ……ひどいのは、自宅の近所のイタリア料理屋さんの前。なんと助手席に座ってた彼女を降ろし、縦列の誘導をさせていました。こんなの論外!! クルマを愛する私としては、性能を使いきれない人がオーナーだったら、高性能スポーツカーがかわいそう!! とついクルマの身になってしまうのです。
しかしそんな私でも「フェラーリのF1マチック(オートマ)は特別!」と今は思っています。
フェラーリのF1マチックには、
「2ペダル化することによって、スポーツカーが誰にでも乗れるようになりましたよ」
的なぬるい優しさではない崇高なモータースポーツへの情熱が込められています。
パドルシフトを搭載したステアリング。F1マシンのようなスイッチ類が印象的。走りを待ちわびているようです
今、F1カーはすべてセミオートマティックですが、そのF1の技術をすべて市販車に投入しているのです。
ここまで市販車にF1の技術をどかどか投入しているのはフェラーリしかない!それに、実際、この「F430スクーデリア」に搭載された「F1スーパーファスト」以上にきれいにシフトアップ・シフトダウンできる一般人はきっと皆無。
だからこそフェラーリは世界的中に熱狂的なファンを持ち、「何年待っても買えない……」くせに常にオーダーが途絶えずにあり続ける、孤高の存在になったのでしょう。
軽量化を謳っているだけあって、ドア裏までカーボン製!! このカーボン、その剛性と強度からレーシングカーに使用されていますが、非常に高価なことでも有名
想像するに、この「F430スクーデリア」、誰にでも乗りこなせられるクルマじゃないですね。
ライフスタイルも、その性能も。
ため息をつきながら、「F430スクーデリア」の運転席を降りました。
これがコクピット!! スポーツモデルの最高級クラスだけあって、小僧にはマネできないラグジュアリーさも持ち合わせています。なんとバケットシートだけじゃなく、天井もアルカンターラ張り。究極のおもちゃ、といった趣です
そう、乗った瞬間にクルマそのものが情熱をたたえ、「早くオレを運転してくれよ!!」と呼びかけてくるような……そんな気がしたのです。
さて、この「スクーデリア」、「厩舎」と言う意味で、英語では「TEAM」に当たります。スクーデリア・フェラーリとは、フェラーリのモータースポーツ部門のこと。
そのスクーデリアの名を冠されたこの「F430スクーデリア」、実はもうすでに日本でも問い合わせの電話が殺到しているそう。
みなさんより、一足お先に乗ってきました!! でも、「すみません……ちょっとお邪魔させていただきます……」という感じ。コムスメにはまだまだ敷居の高すぎるクルマ」です
もし本国にお電話される場合、イタリアで「Scuderia」は「スクデリーア」と発音します。“リ”にアクセントを置くそうで、「スクーデリア」なんて言っちゃうと通じませんから、ご注意くださいね!!
う〜〜ん、私もいつか……と野心を新たにした(お財布的にも、ドライビングスキル的にもね)、フェラーリブースからお届けしました!!
今井優杏(イマイ ユウキ)
2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!
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