さらに「ピボ2」には、クルマの知能化に対する日産の方向性――カー・ロボティクス技術が盛り込まれている。その1つが「ロボッティック・エージェント」だ。
ダッシュボード上に頭だけのぞかせているロボットが、ドライバーの会話分析や画像認識技術よってドライバーの状態を推定。運転操作に必要な情報だけでなく、状況にあわせた会話を行ってくれ、ドライバーが常にハッピーな気分になるようにするというもの。
たとえば、ドライバーがちょっと眠そうな顔をしていると「あれれ? 眠いんじゃない? ずいぶん運転しているし……。500メートル先にコーヒーショップがあるよ!」と優しくアドバイスしてくれるほか、渋滞につかまって「間に合うかなあ……」とつぶやくと「あせらない、あせらない」と心を和ませる言葉をかけてくれるといった具合だ。


さて、このロボット。どこか見覚えはないだろうか? 丸い頭にかわいらしい目玉、そうNECのパーソナルロボット「PaPeRo」にそっくりだ。「お察しの通り、ロボティック・エージェントはNECのPapeRoをベースにしている。ただ、顔画像や発話音声をもとにドライバーの状態を推定する技術は、日産独自のもの」(同社)「ピボは日産の電気自動車の可能性を追求したもので、キャビンが回転することで、バックをしなくてもいいという点がたいへん大きな反響を呼んだ。今回のピボ2は、さらなる技術革新でタイヤの向きを回転することが可能となり、運転技術の中でももっとも難しいとされる縦列駐車が簡単にできるようになった。また、ロボティック・エージェントによって、会話をしたり双方向コミュニケーションをとりながら快適で安全なドライブができるようになった。クルマが単なる機械ではなく、愛着のわく生活のパートナーへ進化したのではないかと考えている」(日産自動車常務執行役員チーフクリエイティブオフィサー・中村史郎氏)
なお同社では、日産銀座ギャラリーで10月13〜14日の両日、一般ユーザー向けに「ピボ2」を先行公開する予定。
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