日産自動車は10月24日、「NISSAN GT-R」を東京モーターショーで発表した。12月6日より販売を開始する。グレード別の価格は、「GT-R」が777万円、「GT-R Black edition」が792万7500円、「GT-R Premium edition」が834万7500円。
同社のブランドを代表するスポーツカー“GT-R”が帰ってきた。これまで「スカイライン」をベースにした「スカイラインGT-R」として多くの車ファンを魅了してきたが、新型NISSAN GT-Rは、スカイラインブランドではなく、単独の“GT-R”ブランドとして新たなスタートを切る。
同社のカルロス・ゴーン社長は、この新生“GT-R”を「日産の、パフォーマンスへの情熱の証であり、究極の表現」と説明する。搭載されたエンジンは新開発の3.8リッターV6ツインターボ「VR38DETT」。最大トルク60kgm(588Nm)を3200〜5200rpmという広いレンジで確保し、出力は480馬力(353kW)を誇る。
組み合わされるトランスミッション「GR6型デュアルクラッチトランスミッション」(6速)も新たに開発したものだ。パドルシフトによる操作で、素早い変速を行なうことができる。そのほか、減衰力を電子制御する「ビルシュタインダンプトロニック」や専用タイヤなどを採用し、ハイパフォーマンスなパッケージに仕上げている。
これまで雑誌などでもマスキングを施されたテスト車両がスクープされ、フォルムの一端をメディアに露出していたNISSAN GT-Rだが、ついにその姿の全容が明らかになった。直線的なラインとグラデーションの映える滑らかな面で構成されたボディは、「鍛え抜かれたアスリートような美しさ」を表現しているという。ベールを脱いだフロントマスクは、縦に長いヘッドライトが印象的だ。もちろんリアには丸型のテールランプを配し、伝統を継承したスタイリングになっている。テールライトの下からは、サイドに2本ずつ大口径マフラーを備え、スポーティーな雰囲気をより高めた。
同社スポーツカーのフラッグシップとして再び登場した“GT-R”。ゴーン社長は来年のスーパーGTに同車ベースのレースカーで参戦することもコメントしており、その活躍に注目が集まることは間違いない。
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