東京・南青山にあるギャラリー・リスティ青山では、2月15日から17日までの3日間、「おしゃれ展〜私をキレイにするユビキタス〜」が開催される。この「おしゃれ展」は、慶應義塾大学・安村研究室の学生たちが中心となって、毎年、ライフスタイルとテクノロジーとのマッチングをテーマに制作した作品を展示している。4回目となる今年はファッションや美容がテーマだ。
直感的な操作で、誰でも簡単にオリジナルTシャツをデザインできるという「Graffi-T」。まず指に専用のリングを装着し、Tシャツに指をかざすと、指の動きに合わせてプリント柄がTシャツに映し出される。リングの位置情報を赤外線でキャッチし、Tシャツの背後に設置したプロジェクターで映像を投影する仕組みだ。柄の色やデザインは、リモコンを使って変更できる。立体のTシャツに直接デザインできるので、実際に着た時にどんな風になるかイメージしやすいのが特徴。ペンタブレットともタッチパネルとも違う独特の操作感もおもしろい。
毎日のコーディネートに一役買いそうな便利ツールも展示されていた。「suGATALOG」は、出かける前に撮った服装の写真をPCに転送し、日々のファッションを簡単にデータベース化することができる。また、「友達と会うときに、前に着た服と同じ格好をしたくない」といったニーズに着目して、会った友人や服装の評価などの情報も登録できるようにしたという。その日に会う友人をリストから検索すれば、以前にどんな服を着ていったかや、服装に対する評価などを簡単に見ることができる。「雑誌などで見るのと違い、自分が写っているのがポイント。ファッションに悩んで遅刻したりするような人に使って欲しい」と、制作メンバーの佐藤彩夏さんは話す。
日常の“おしゃべり”を視覚化する「しゃべりカスβ」は、音声認識機能を使って服に会話の断片を表示する“言葉の万歩計”のようなウェアラブルPCだ。マイクが音を拾うと、ディスプレイにその言葉がバラバラと落ち、降り積もっていく。まだ音声認識の精度が十分でなく正確な会話を拾えないため、あえて断片的な“カス”として言葉を表示し、見た目のおもしろさを演出している。将来的には写真データなどをストックし、思い出を服の柄としてデザインできるようなものも考えているという。
最後に紹介するのは、自分の欲しいものをサラリと人にアピールできる「おねだリスト」。これは商品に付いているICタグの情報で、ネット上に欲しいもののリストを作ることができる。登録された情報はSNSなどを介して公開され、それをみた友人や家族が、その人が何を欲しがっているかを一目で確認できる仕組み。試着した様子も写真でアップできるので、その人に似合っているかどうかも同時に見ることが可能だ。
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