コラム
» 2008年04月18日 14時40分 公開

タイヤ以外の安全も――プロに教わる“タイヤの安全”その2+D Style モテるクルマの選び方(2/2 ページ)

[今井優杏,ITmedia]
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photo これが「激重くまちゃん」。ラブリーな顔して10キロですよ!!

 インストラクターの運転する車に乗り込み、「ハイ、これを抱いてください」と渡されたのはカワイイくまちゃんのぬいぐるみ。はーい、と気軽に受け取るやいなや、ずし〜〜ん!! これが重いのなんのって……。

 聞けば10キロ――約1歳の子供さんと同じ重さのくまちゃんだそうな。このくまちゃんを抱いて、時速5キロからの急ブレーキを体験します。

 時速5キロというと、大体スーパーの駐車場内でのスピードぐらい……なんだ、大したことないな……なんて油断しながら、取材のために写真を撮っていた私。

 ところがその瞬間、キュ!!! と踏まれたブレーキに大きく体を前方に振られ、軽くグキッと首を痛めてしまいました。もちろん私はシートベルトを着けていたにも関わらず、です。そして想像を絶するほどの衝撃に、膝に置いていたくまちゃんは、シートと私の膝との間に落ちてしまいました。これが本物の赤ちゃんだったら……想像すると思わず、ぞ〜〜〜っっ!!

 実は急ブレーキの衝撃というものは、時速5キロでも15キロでも45キロでもほぼ変わらないのだそう。ちょっとした距離だから大丈夫、なんて子供さんを抱いたままクルマに乗るのは、本当にリスクの高いことなんですね。


photo 大仏ヘルメット……もとい、子供のアタマの重さを経験できる鉛ヘルメットです。首を鍛えまくってるF1ドライバーでも苦戦すること間違いなし!

 その後、テントに戻ると、なんだか大仏のような、金属がたくさんくっついた、世にもブサイクなヘルメットを手渡されました。

 これがまた重いのなんの。かぶってみたなら、首が自立しません。一度どっちかに傾いちゃったら、自力で戻すことなんてゼッタイに無理!

 そう、これは子供の頭の重さを体感できるヘルメットなのです。これをかぶってもし、急ブレーキを踏まれたならば、自分のアタマの重さに首が耐えきれず、脊椎を損傷してしまうでしょう。


photo 最近街でもよく見かけることができるようになったAEDの講習も受けることができます

 さて、チャイルドシートのシートベルトは、子供とベルトの隙間に大人の指が2本入るくらい締めるのが望ましいといわれています。それは多分、皆さんの想像以上にタイトです。

 また、チャイルドシート自体も、強く引っ張ってみて設置した座席から5センチ以上浮かないように、とされていますが、走行中の振動などでどんどん緩んでいきます。定期的な締め直しが必要なのです。

 子供をチャイルドシートに乗せると泣いてしまってかわいそうだから、チャイルドシートは使わない、という方もいらっしゃると聞きます。また、チャイルドシートは法律だから一応適当に付けてる、という方もいらっしゃると聞きます。


photo これはチャイルドビジョンなるメガネ。子供の視界は大人に比べて狭く、大人の上下120度左右150度の視野に対し、子供は上下70度左右90度の視野だそう。子供の視界が経験できるメガネです

 しかし以前、私がチャイルドシート指導員講習を受けた時に、JAFの方がおっしゃっていました。

 「いくら大人の力でも、交通事故の衝撃から子供を守ることは不可能です。衝突した瞬間には何トンもの力がかかります。それは絶対に腕では支えきれません。もし、どうしてもチャイルドシートがつけられない状態で子供を乗せなければいけないなら、子供さんに対して『ごめん! こんな怖いことをしてしまって』と謝ってください。そしてチャイルドシートに乗せるとき、『窮屈な思いをさせてごめんね』なんて思わないで、『安全でよかったね』と思ってください」

 とあるレーシングドライバーは、自分の子供をチャイルドシートに乗せるとき、「パパがお仕事で乗ってるシートみたいだね、かっこいいね!」と言い続けたそう。今はむしろ自分からチャイルドシートに進んで座るそうです。

 事故は自分の不注意だけで起こるものではありません。ほかの車に巻き込まれることだってあるのです。そんなとき、車内の子供のリスクを少しでも軽減できるのは、大人しかいません。

 チャイルドシート。きちんと装着しましょうね!!

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筆者プロフィール

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今井優杏(イマイ ユウキ)

2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!


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