伝統と挑戦のブランド「ファーバーカステル」:ファーバーカステル特集(3/3 ページ)
ファーバーカステル伯爵が自身のこだわりを詰め込んだ最高峰ライン「グラフ・フォン・ファーバーカステル」が登場したのは1993年と意外にも新しい。しかしプレミアムモデルに対する同社の取り組みは、19世紀ごろにまでさかのぼることができる。鉛筆のための装飾的なキャップやエクステンダーを製造し、筆記用途だけでなく、アクセサリー感覚でペンシルを携帯できるようなコレクションを展開していたのだ。
その後、1986年にアントン・ヴォルフガング・フォン・ファーバーカステル伯爵が、歴史的コレクションのいくつかを入手し、それらのエッセンスを取り入れた高級ラインとしてグラフ・フォン・ファーバーカステルが立ち上げられた。まずは「パーフェクトペンシル」など鉛筆に関係するモデルを販売していたが、その好評を受けて、現在では万年筆やボールペン、革製品など幅広いステーショナリーを展開するに至っている。 |
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削られて短くなり、いずれは使い切る運命にある鉛筆。それにこれだけの贅沢をさせるのは、同社の鉛筆に対する深い愛情があってのことだ。グラフ・フォン・ファーバーカステルの「パーフェクトペンシル プラチナコーティング」は、プラチナコーティングを施したエクステンダー(もちろんシャープナー付き)を自慢の鉛筆とセットにしている。クリップ部分は衣服を傷めないようスプリング式を採用し、エンドキャップには伯爵家の紋章が刻印されている。木軸は、木目の温かみを生かしたブラウンとブラックの2色から選ぶことが可能だ。価格は3万7800円。 |
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こちらは全長9センチとコンパクトなシャープペンとボールペンのコレクション。小さいからといって侮ってはいけない。プラチナコーティングが施されたボディーは深いシルバーの輝きを放ち、ペン軸に刻まれたラインは光の角度によってさまざまに変化する魅力的な陰影を生みだす。名前の通り、スーツのポケットにスッポリと収めるもよし、手帳の備え付けのペンにするもよしと、使い方はさまざまだ。価格はそれぞれ2万2050円。 |
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“ギロシェ”とは、“波縞模様”をかたどったヨーロッパの伝統的な装飾技術のことで、「ギロシェ」シリーズはペン軸にこの伝統装飾を施している。そのなかでも杉綾模様の切り返しが美しい「ギロシェ シェヴロン」を、今回はピックアップした。ちなみに、2008年の「ペン・オブ・ザ・イヤー」にも、杉綾模様がデザインとして採用されている。
万年筆、ローラーボール、ボールペン、ペンシルの4タイプが用意され、価格は万年筆が5万4600円、ローラーボールが3万3600円、ボールペンとペンシルが2万7300円。 |
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ペンにこだわったなら、その入れ物にもそれ相応の見栄えや品質がほしくなる。グラフ・フォン・ファーバーカステルの「レザーコレクション」は、そんなニーズに応えてくれる製品のひとつ。ペンケースはもちろん、オーガナイザーやノートパッドも用意されていて、いずれも高品質のレザーを使っている。また革なめしの工程には、ペンのシルバーをくもらせる原因となる化学物質を使わないよう配慮されているので、愛用のペンとともに末永く使える一品としてオススメしたい。写真の3本差しフォールディングタイプのペンケースは、3万7800円。 |
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