都内の閑静な住宅地に居を構えるY氏邸は、正面となる南側、および、東側が道路に面するという立地。角地に建つため、訪問者の目にはシンプルに統一された家屋が印象的に映り、全体に広く見えるという利点もあるようだ。しかし、その分、考慮しなければならない問題もあった。 |
「マンション、一軒家と引越してきて、さらに最近、こちらの場所へ住み替えてきたんですが、これまでの生活経験から、今回はぜひとも存分にくつろげるようなウッドデッキがほしいなと思っていました。そうなると、設置は南側の正面が最適なんですが、やはりプライバシーが守れないのは気になります。それほど人通りが激しいわけではないんですが、我が家には中学生と高校生の娘もいますし」(Y氏) そんな思いを抱きつつ、まずは住居の施工会社を決めるべく打ち合わせを重ねていたところ、ある住宅メーカーから理想的なプランが示された。あくまでも住宅メーカーなので外構工事まで請け負うわけではないのだが、家づくりの提案の一環として、エクステリア込みの完成イメージをイラストで提示してくれたという。 |
「正面を単に庭にするのではなく、遮蔽用のパーティションなどで囲ってパティオ(中庭)のようにしてしまえば、使い勝手もよく、家全体を含めた見栄えもいいですよ、と。実は10社ほどの住宅メーカーを回ったんですが、庭も含めて家全体を、しいては生活すべてを大事にしましょうという姿勢でプランを考えてくださったのは1社だけでしたね。その話に賛同して、あとで別途、エクステリアの工事を行うことを前提に、住宅の設計・建築をお願いしました」(Y氏の奥様) |
その後、提案イメージに沿ったかたちで、東洋エクステリアの「+G」をコーディネート。「+G」は既存の住宅に後付けする場合にも最適だが、今回は住宅の建築時にあらかじめ想定していたことで、きわめて高い一体感が得られている。その一体感を演出しているのは、宅内のみならず、ウッドデッキ部分をも含めた動線(住人の移動経路)の確保である。 「実は私がもともとこだわっていたのは、バスルームから出て、そのままビールを飲んだり、涼めるスペースがほしいということだったんです(笑)。なので、バスルームを2階にして、そのすぐ横にいわゆるバスコートを設置するという方法も考えたのですが、それだと使い道が限られてしまうでしょう。プライバシーを確保したウッドデッキを構築できるのなら、バスルームからそこへ簡単に移動できるようにしたほうがいいだろう、と」(Y氏) 結果として、Y氏邸ではリビングだけでなく、バスルームと通じる廊下部分の窓も全開口サッシとし、2方向から自由にウッドデッキへと出られるような間取りになっている。さらに、これは動線のみならず、風の流れを確保できるという利点もある。 言うまでもなく、ウッドデッキ部分は外部からの視線を遮断しているため、そこに面する2つの全開口サッシは全開(もしくは網戸)の状態にしてもかまわない。都市部ではヒートアイランド現象もあって、暑さ対策の重要度が増しているが、家の中へと風の通り道をつくってやることができれば、体感温度はずいぶんと違ってくるものだ。 |
Y氏の最初の狙いはバスコートだったわけだが、それだけでは家族の同意も得られなかったかもしれない。しかし、ウッドデッキと「+G」の組み合わせへと方向転換する中で、家族の楽しみをも膨らませていくことになる。 「私も外でお茶をしたり、ひさしぶりに観葉植物を育ててみたりと、楽しみは増えましたけど、いちばんウッドデッキを満喫しているのは娘たちとペット(犬)のリクかもしれません(笑)。友達が遊びに来たときにもやっぱり快適みたいだし、いまの時代は親としても、外に遊びに出るよりは安心できますから。特に長女はリクと一緒にぼーっと過ごすのがお気に入りで、以前の家では玄関でごろごろしてたんですが、いまは広々としたウッドデッキを堪能してますね」(Y氏の奥様) 「ゴルフクラブをいじるのが好きで、自分でシャフトを交換したりするんですが、そういった作業も心置きなく(笑)できるようになりましたね。コンセントも備わっていますし。オープンな空間だけど、いちおう周りが仕切られていて、近所迷惑にもなりにくいという点では、今後、趣味のガラス工芸(サンドブラスト)なんかにも挑戦できたらいいかなと思っています。あと、やってみたいのは料理ですね。バーベキューもいいんですが、この空間にはパエリアや煮込み料理がしっくりとくる気がします」(Y氏) |
●主要商材 ※価格は税込み(工事費、配送費別) ●その他商材 ●チェアーおよびテーブル |
施工協力:ガーデン工房 和(NAGOMI) |
・全国ショールームガイド ・+G(プラスジー) ・東洋エクステリア |
取材・文/+D Style編集部
提供:東洋エクステリア株式会社 |
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