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» 2008年07月24日 19時23分 公開

“OMOTENASHI”のセダン、「ティアナ」に乗った+D Style News(1/2 ページ)

日産の新型「ティアナ」は中国をメインマーケットに据えたグローバル戦略車。先代で好評だったインテリアは中国を意識してか雰囲気が変化、しかし質感は高い。試乗の後、内外装の技術開発担当者に“こだわり”を聞いた。

[山田祐介,ITmedia]
photo 新型ティアナ

 日産自動車の新型セダン「ティアナ」は、ヨーロッパやアメリカを除いた地域でのグローバルな展開を目指し、特に中国マーケットにおける重要な戦略車として位置づけられている。先代ティアナは2004年から中国市場に進出し、同国だけで累計約16万6000台が販売された。その数字は日本市場も含めた総販売台数の約半分にあたるというのだから、後継モデルが中国を意識して作られるのは自然な流れといえる。特に、国内のセダン市場が振るわない昨今の状況を踏まえるとなおさらだ。

 しかしながら、新型ティアナは先代が提唱した「モダンリビング」のコンセプトを継承しつつ、「OMOTENASHI(おもてなし)」という日本的な訴求ポイントも用意した。国内では団塊の世代をはじめ、比較的年齢層の高いユーザーをターゲットにしているというが、海外からのニーズと日本からのニーズとを、バランスを保ちつつすり合わせた結果が、新モデルのコンセプトやデザインに現われている。


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「ティアナ 250XV」に試乗

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 ティアナといえば、やはり気になるのがインテリア。直線を基調にシンプルかつ個性的なデザインを採用した先代と比べて、パッと見るとオーソドックスな室内になった感は否めない。しかしながら官能的な曲線を描くセンターコンソールや、ドアノブの造形的な美しさ、“ひねり”のある曲線で手になじむドアのバーなどが印象的で、手触りや質感の表現が見事だ。このあたりは、後のインタビューで詳しく言及する。個人的には、ウリの1つでもある木目調パネルの“本物感”の不足、そしてアシストグリップ(天井脇の取っ手)の普通すぎるデザインと質感の不足が、ちょっと気になった。


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 シートは先代よりもサイドのサポートが増した印象で、初めて乗る分には違和感はないが、先代のユーザーからすると評価が分かれるところだろう。特筆すべきは3層構造によるシートの弾力性で、ファーストタッチのソフト感を2層目のスラブウレタンで確保しつつ、その下に振動吸収ウレタンを敷き詰めることで長距離運転でも疲れにくいしっかりとした座り心地を実現している。

 新型ティアナは全クラスにCVT(無段変速機)を採用している点もポイントだ。約700通りの変速プログラムからドライバーの意図する変速を選び出すアダプティブ・シフト・コントロール機能を備えているのだが、これがかなり“お利口”でスムーズ。ゆったりと都内をクルーズするには申し分なく、しかも要所要所ではストレスなく加速してくれる。ステップ式ATの感覚やサウンドが染みついている身からすると面白みにかける印象もあるのだが、CVTの進化があってこその不満といえる。


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 1600rpmの低回転域から最大トルクの80%を発揮する新開発の2.5リッターエンジン「VQ25DE」は、CVTとの相性も良いようで、踏み込めば滑らかなふけ上がりを見せてくれた。


開発者に聞くティアナのインテリア

 先代のティアナは、“価格以上の高級感”がひとつのアピールポイントであり、ヒットの要因でもあったと思うのだが、新型モデルでもベースグレードである250XEで246万7500円と、先代とそれほど差のない価格帯である。特に、素材の質感やパーツの隙間といった細かい部分のクオリティーは、先代からワンランクアップした印象を受ける。そうした内装のコンセプトやこだわりを、試乗の後、日産自動車 技術開発本部 内外装技術開発部の田村谷誠エキスパートリーダーに語ってもらった。

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