24時間モニターで「BMW X5」を“じっくり”試乗してみた(2/2 ページ)

» 2008年11月05日 19時45分 公開
[ITmedia]
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 せっかくのプレミアムSUV、季節は秋、天気良好、さわやかな週末……ということで、紅葉を楽しむ山岳ドライブを試乗ルートに選んだ。

 3リッター直列6気筒エンジンは、期待通りのNAらしいリニアな吹け上がりに感動。普段乗っているターボ付きではアクセルワークに気遣うことも多い街乗り走行も、X5のストレート6は実にスムーズ&トルクフルで運転に余裕が生まれる。

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 そのほか、BMWならではの50:50の重量バランスで、走る・曲がる・止まるの基本動作もすべて自然に行える。パンク時でも時速80キロで250キロメートル走行可能というランフラット・タイヤの標準装備も、安全を具現化する機能の一つ。高性能スペックは結果的に安全運転にも結びつくのだと、あらためて感じた。

 高速道路や山岳ワインディングは、X5の独壇場。街乗りではやや路面の凹凸を拾いすぎる感のあるランフラット・タイヤも、高速走行やワインディングロードではピタッと路面に吸い付く安定感を生み出しているのは、BMWならではの味付けがあるからだろう。SUVでのコーナーリングがこんなに楽しめるということを、X5で初めて知った。

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 運転そのものが楽しいのはもちろんだが、ドライブ後の疲労感が少ないのが個人的にうれしかった。今回のドライブは朝7時に出発して夜8時過ぎに帰宅したのだが、400キロメートル超のロングドライブでも、体力的にはまだまだ余力を残して家路につけた。同乗した家族も同様に「とても快適だった」というコメント。これはX5ならではのセダン並みの内装や広々とした室内空間に拠るところも大きかったと思う。

 さてドライブの最後は、やはり大排気量SUVでは気になる燃費。せっかくの試乗なので、エコ運転などまったく考慮せずにアクセルをガンガン踏んでいたのだが、それでもトータル428キロメートルを走行したガソリン消費量は61リットルでリッター7キロの燃費を記録した。この数値、実は現在乗っているクルマ(2リッターターボ)とほとんど変わらなかったりするのだ。2.1トンもの車重を3リッターエンジンでぶん回してこの燃費とは、BMW、恐るべし。

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