「まったく新しいジャガー」目指したスポーツサルーン「XF」:+D Style News
ジャガー&ランドローバージャパンがスポーツサルーン「XF」の国内発売を発表。クーペのような流線的なスタイルに加え、アルミを使ったインテリア、新感覚のダイヤル式シフトセレクターなど、伝統と革新を融合させた意欲作に仕上がった。
ジャガー&ランドローバージャパンは4月10日、プレミアムスポーツサルーン「XF」を5月16日より発売すると発表した。全4グレードを用意し、価格は650万〜995万円。
モデル | 価格 |
---|---|
3.0 Luxury | 650万円 |
3.0 Premium Luxury | 760万円 |
4.2 Premium Luxury | 870万円 |
SV8 | 995万円 |
「ニューモデルを販売するのは常にエキサイティングだが、今回のXFは格別」――同社代表のデービッド・ブルーム氏も大きな期待を寄せるXFは、大人5人がゆったりと乗車できる4ドアサルーンでありながら、低いノーズと高いテールとが流線的なラインで結ばれる、クーペのようなスタイルを持つ。インテリアはレザーとウッドを用いる伝統的な仕上げの中にアルミ素材を加え、よりスタイリッシュな雰囲気に。さらに、業界初のダイヤル式シフトセレクター「JaguarDriveセレクター」を採用するなど「デザイン、パフォーマンス、そしてドライバーに対するアピール――すべてにおいて新しく、今後のジャガーの方向性を示すモデル」に仕上がっているという。
デザイン・ディレクターのイアン・カラム氏によれば、XFは「ジャガーのDNAである、流麗で、説明なしに心が理解する美しいライン」を持つ車であり、3次元的な立体感と存在感を持つエクステリアになっているという。テーマ性を強く持たせたというインテリアは、アルミ素材のコンテンポラリーな雰囲気や、低く設置されたダッシュボードなどの特徴に加え、今後のモデルにも引き継がれていくという“フォスファーブルー”のイルミネーションが、落ち着いた高級感を放つ。
エンジンは3リッターのV6、4.2リッターのV8、4.2リッターのスーパーチャージャー付きV8をラインアップし、いずれも6速ATと組み合わされる。シフト操作はステアリングのパドルシフトに加え、従来シフトノブがある場所に設置された新感覚のインタフェース「JaguarDriveセレクター」で行える。程よく手に収まるパンケーキ型のデザインで、ロータリーアクションでよりスムーズなシフト操作が可能になるという。
「インタフェースは本能的にシンプルに使えるようにデザインした」とプログラム・ディレクターのミック・モーハン氏が説明するとおり、ダイヤル式シフトの他にも、7インチのタッチスクリーン、手をかざすだけでフロントシートのインテリアライトやグローブボックスのロックを操作できる「JaguarSense」など、こだわった操作系を採用した。
また、ドライバーを喜ばせるエモーショナルな演出も用意されている。車に乗り込むとエンジンスタートボタンが“鼓動”のように点滅し、ボタンを押せば、フラットに格納されていたJaguarDriveセレクターがせり上がり、エアコンのエアベント部がオープン。まるでドライブに備え、車が“覚醒”するかのようだ。
高炭素鋼とボロンスチール、ロワーシルにはDP600の二相鋼など、さまざまな鋼材をモノコックボディに使用してクラス最高峰のねじれ剛性を実現し、サスペンションにはスポーツモデル「XK」のものをさらに進化させたユニットを採用、安定した走行性と快適な乗り心地を実現した。エンジンマネジメントとブレーキシステムへの介入によって、前輪のグリップを取り戻すアンダーステアコントロールロジックや、ダイナミックスタビリティコントロールなども採用している。またスロットルペダルを素早く戻すと、その後のブレーキングを見越してブレーキシステムの油圧を高める「ブレーキプレフィル機能」や、歩行者との接触時にボンネットをせり上げて衝撃を緩和するデプロイヤルボンネットシステムなども搭載した。
「快適でいながら取り回しの良いサイズと、他の車がうらやむような存在感――XFに妥協はありません。日本に長く住み、日本において車のサイズが“ジャストフィット”することの重要性は分かっています。XFはまさに日本に“ジャストフィット”するモデルです」(デービッド・ブルーム氏)
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