「アバルト」ついに日本上陸――第1弾は「アバルト グランデ プント」:+D Style News
フィアット車のチューニングブランドとして名高い「アバルト」。2007年の本格的な再始動に続き、2009年、ついに日本上陸を果たす。
フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは12月17日、「アバルト」ブランドのモデルを2009年より日本に導入すると発表した。第1弾として、コンパクトカー「グランデ プント」をチューニングした「アバルト グランデ プント」を、2009年2月14日より販売する予定。価格は270万円。
アバルトは、1950年代から1970年代にかけて、フィアット車をベースにしたチューニングカーを数多く発表してきたブランド。2007年にフィアットが本格的なブランドの再始動をアナウンスし、同年9月より本国イタリアでアバルト グランデ プントの販売を開始していた。
アバルト グランデ プントは、最高出力155馬力(114kW)のターボチャージャー付き1.4リッターエンジンを搭載し、6速MTを組み合わせている。最高時速は208キロ、停止から時速100キロに加速するタイムは8.2秒を誇る(いずれも欧州仕様メーカー計測値)。また、最大トルクが10%以上アップする“パワーブースト”モードを備え、インストルメントパネルに設けられた“SPORT BOOST”ボタンを押すことで、最大トルク230Nm(23.5kgm)を発揮、さらに電動パワーステアリングもスポーツフィールに変更される。ベース車と同じく欧州の排ガス規制「Euro4」に適合するなど、環境面にも配慮した。
ブレーキはいずれもディスクブレーキを採用し、フロントはブレンボ製4ポッドキャリパーとした。車高は15ミリ低くセッティングされ、サスペンションもよりスポーティーなチューニングが施されている。
エクステリアは赤いストライプやサソリのエンブレム、スポーティーなエアロパーツ、大型のエアインテークによって、一目でアバルトモデルと分かるものになっている。インテリアにも、ブラックレザーとレッドステッチをあしらったステアリングホイール/シフトノブを採用するなど、スポーティーな仕上げを採用した。
なお、同社は2009年1月9日に幕張メッセで開幕する「インポートオートサロン2009」にアバルトブースを設け、2009年春から日本での販売を予定する「アバルト500」(イタリア仕様車)とともに、同車を展示する。
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