せっかくの料理だからきれいに撮りたいもの。ピントや手ブレ対策の次は、色や露出だ。露出補正というのはつまり、カメラが決めた写真の明るさが気に入らなかったら自分で補正しちゃえという機能で、料理や食べ物を撮るときは非常に重要なのだ。
世の中には「料理モード」を持っているデジカメがある。「料理モード」にすると何が変わるのか、ちょっと見てみよう。
ホテルの朝食を撮った写真だが、このように微妙に違う。2枚を見比べると、一番の違いは「明るさ」だ。「料理モード」で撮った方が明るく撮れている。
つまり、自分のデジカメに「料理モード」がなくてもおいしそうに撮るには「ちょっと明るめに撮る」(プラスの露出補正をする)のが基本というわけだ。
実際、こんなに違う。料理は明るく撮れた方が気持ちいいので、基本的にちょっとプラスの補正をして撮るといい。+0.3から0.6くらい。だが「お皿が白っぽい」「料理の色が明るい」というケースは、カメラが遠慮してちょっと暗めに撮っちゃうことが多いので、撮る側がより明るく撮ってくれるよう、プラス1以上の補正をしてやった方がいいのだ。このケースでは白っぽい皿にシンプルなパスタという構成なので、明るめに撮った。
逆に、暗めの色のお皿に盛ったり、料理の色が暗めの場合(ショコラとか)は、プラスの補正は不要だ。
もうひとつ重要なのが「色」。蛍光灯の部屋と白熱灯の部屋を見比べれば分かるように、白熱灯の部屋はやや赤っぽい温かい感じがするし、蛍光灯の部屋は(種類にもよるけど)ちょっと白っぽく時には冷たい感じがする。多くのデジカメはオートでそういう照明の色の違いを吸収して補正してくれるが、白熱灯の部屋の場合、補正しきれず(あるいは白熱灯の赤っぽい雰囲気をわざと残して)、ちょっとオレンジ色に写る機種も多い。
話を分かりやすくするために白いケーキを撮ってみた。
つまり、色を合わせてちょっと明るめに撮るのがいいのである。
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