秋のフルHDビデオカメラ4番勝負(4)
ライバルを猛追する良バランス機、パナソニック「HDC-TM350」(1/2 ページ)
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今シーズン、パナソニックは「フルHD記録のAVCHDカメラとして世界最軽量」をうたうコンパクトな新機種「HDC-TM30」を投入しつつ、春モデルの上位機2モデルをマイナーチェンジしてきた。今回はこの中から、横並び比較するライバルのスペックにならい、64Gバイトの内蔵メモリとSDHCカードにAVCHD形式のフルHD映像を記録する上位機「HDC-TM350」を取り上げる。
基本仕様を引き継ぎ機能強化
HDC-TM350は、型番から推測されるとおり、春モデル「HDC-TM300」の後継機種だ。ソニー「HDR-XR520V/500V」が達成した、暗部の低ノイズや強力な手ブレ補正に対応するための仕様強化を行ない、早くも今年6月に登場した。同様のアップデートを施した240GバイトのHDD搭載モデル「HDC-HS350」を7月に追加し、さらに撮像素子やレンズを共有する業務用機「AG-HMC45」も8月に発売と、矢継ぎ早に新製品を投入。幅広いラインアップで市場のニーズに応える構えだ。
HDC-TM350の基本スペックは前モデルを踏襲し、光の3原色であるRGBそれぞれに別の撮像素子を用意することで高い色再現性が得られる「3MOS方式」を引き続き採用している。1枚のMOSセンサーは1/4.1型で総画素数は305万画素だ。画素ずらしの方式も併用することで、1060万画素の静止画を生成することもできる。おなじみ「ライカディコマー」の銘をもつ光学12倍ズームレンズや、映像処理エンジンの「新HDクリスタルエンジン」も従来どおりだ。
今回のモデルチェンジでは、光学手ブレ補正の精度が向上し、「アクティブモード」が追加された。しかも、手ブレ補正そのもののオンオフだけでなく、通常モードとアクティブモードの切り替えも、本体上部に移されたボタン1つで手軽に行なえる。
この仕様変更は明らかにライバルを意識したもので、アクティブモード時は歩きながらの撮影にも効果を発揮することが確認できたものの、急なブレーキなどの操作に対する追従性は、登場時期が早いぶん不利なのか、他社製品に比べて若干甘いように感じた。なお、アクティブモードはワイド側でのみ補正効果が増す仕掛け。同社ではテレ側の補正効果も、手ブレ検出の精度を高めるなどの改良によって向上したとうたっているが、今回試した限りでは、ライバルと比べて目を見張るほどの性能差は感じられなかった。
モードを選ばない快適撮影
本体の基本的な造形も春モデルを踏襲しているが、シルバーとブラックの2種類が用意されていた外装色は、メタリックグレー1本に改められた。フィルター径43ミリと太めのレンズ鏡筒や、最近少なくなったビューファインダーが印象的な造形に、この配色はよく似合う。キヤノンや日本ビクターとは違って突飛なまでの主張はせず、ソニー製品のようにやさしすぎるわけでもない、カメラらしい落ち着いた雰囲気が好印象だ。
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