スマートフォンでは出色の出来――「Xperia」の“予想外な”カメラ機能:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)
Xperiaは、日本のスマートフォンでは最高クラスとなる810万画素のカメラを搭載しているが、ケータイカメラとしての使い勝手、そして画質はどうか。その実力をチェックした。
久々のこのコーナー。登場するのはNTTドコモのSO-01B、というよりソニーエリクソンの「Xperia」だ。「iPhone 3GS」に次いで、多くの一般ユーザーが手にしそうなスマートフォンといっても過言ではないだろう。
そのカメラ機能である。大雑把に言うと、iPhone 3GSのカメラと、昨今のハイエンドケータイに付いているカメラのちょうど中間くらい。iPhone 3GSと比べると画質がよく、画素数も多い。スペック的には最新のハイエンドケータイと同じくらいで、ワンランク上のカメラユニットを搭載している。
iPhone 3GSの方がシンプルで使いやすいが、性能はXperiaの方が上。最新のハイエンドケータイと比べるとXperiaの方が快適で、さくさく撮れる。機能については、最近のタッチパネル付きハイエンドケータイはシーンモードは豊富だし、細かいカスタマイズもでき、とにかく多機能である。それに比べるとXperiaのカメラ機能はシンプルだ。
でも、この手のデバイスのカメラ機能はシンプルなくらいがちょうどいい。シンプルといっても顔検出やスマイルシャッター、基本的なシーンモードや電子的手ブレ補正はしっかり装備しているので、機能面で不足を感じることはないだろう。なかなかよいバランスなのだ。
さくっと起動してさくっと撮影
Xperiaは薄型大画面のスマートフォンである。操作はタッチパネルとディスプレイ下にある3つのボタン、そして側面のシャッターボタンで行う。
ディスプレイは大きくてきれいな、4.0インチのフルドワイドVGA(480×854ピクセル)。写真を見るとその鮮明さは格別だ。
まずはカメラを起動する。ホーム画面からアプリケーションを起動してもいいが、サイドキーの長押しでも立ち上がる。8.1MのCMOSセンサーでレンズは広角気味。けっこう広い範囲が撮れる。シャッターキーはサイドにある。「タッチ撮影」モードにしない限り、画面を触っても特に何も起こらない。どのモードでもタッチフォーカスじゃないのは不自然で、Xperiaのカメラ機能で一番の不満点はここだ。
画面両側に並ぶアイコンをタッチするとさまざまなメニューが現れる。撮影モードで「タッチ撮影」を選ぶと、触った所にピントが合って即座に撮影できる。タッチで撮影したい人はこちらを選ぼう。ただ個人的には、フォーカシングと撮影は別々にしたい気はする。画面にシャッターキーを1つ用意すればいいのだが、残念。AFと撮影を同時にやられると、どうしても撮影のタイミングが難しくなってしまう。
それ以外の細かい設定は、本体のメニューキーを押すと現れる。ここで手ブレ補正やフォトライト、セルフタイマーなどの設定ができる。なお、ジオタグをオンにすると、自動的にGPSによる位置情報が写真に付加されるので注意したい。
画面下には直前に撮った写真のサムネイルが表示され、その右にあるフィルム上のアイコンからカメラロール(写真一覧)へアクセスできる。要するにここをタップすると再生画面になるのである。
撮影自体はすごく快適。機能はシンプルだし反応もよく、撮影間隔も短い。これは素晴らしい。8Mサイズでもさくさくと撮れる。
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