LTEデータ通信に対応した“Androidデジカメ”「LUMIX DMC-CM10」登場
パナソニックが、Android OSを採用し、スマートフォンの機能を併せ持ったコンパクトデジカメ「LUMIX DMC-CM10」を発表、限定販売された「LUMIX DMC-CM1」のマイナーチェンジモデルで、音声通話機能以外は同等の性能を実現している。
パナソニックは1月19日、1型センサーとライカレンズを採用し、LTE通信機能を搭載したポケットサイズのコンパクトデジカメ「LUMIX DMC-CM10」を発表した。2月25日に発売予定で、価格はオープンプライス。実売予想価格は10万円前後(税別)。
LUMIX DMC-CM10は、2015年3月に2000台限定で販売された「LUMIX DMC-CM1」をベースに、一部機能の変更を施した、Androidスマートフォンの機能を持ったコンパクトデジタルカメラ。パナソニックが「コミュニケーションカメラ」と呼ぶ新世代カメラの2代目モデルとなる。
センサーは有効2010万画素の1.0型高感度MOSで、F2.8と明るい5群6枚 (非球面6面3枚)のレンズ「LEICA DC ELMARIT」を搭載する。レンズの焦点距離は35mm判換算で28mm相当。画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」を搭載し、ノイズをおさえた写真が撮影可能なほか、秒間10コマの高速連写やシャッターチャンスを逃さない4Kプリ連写などが利用できる。4K動画の撮影にも対応するなど、最新のプレミアムコンパクトデジタルカメラ並みの性能を持つ。
背面の液晶ディスプレイは4.7型で、解像度はフルHDに対応。タッチパネルを搭載している。有効約107万画素のインカメラも搭載し、OSにはAndroid 5.0を採用するなど、Androidスマートフォンとしての機能も持つのが特徴だ。スマートフォン用のプロセッサーとしてはQualcommのSnapdragon 801 2.3GHzを搭載する。
ユーザーが自由にSIMを購入して挿入できるSIMロックフリー端末となっているが、2015年に発売されたCM1とは異なり、音声通話の機能が省略されているという。一方、データ通信専用のSIMが利用でき、2月下旬にはCM1およびCM10向けに、パナソニックの通信サービス「Wonderlink」から、専用プラン「LTE Lシリーズ」も投入予定だ。パナソニック ストアで購入できるこの専用SIMは、月額1480円から利用可能。上り(アップロード)のLTE通信速度に制限がない点が特徴で、撮った写真をいつでも簡単にアップロードできるという。
外形寸法は135.4(幅)×68.0(高さ)×21.1(奥行き)mm、重さは約204g。バッテリー容量は3.8V 2600mAhで、連続撮影可能枚数は約300枚。LTEの連続待受時間早く630時間。外部メモリとしてmicroSDXC/microSDHC/microSDが利用できる。
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