本屋探訪記:写真集にまみれて恵比寿ランチ「写真集食堂めぐたま」

BOOKSHOP LOVER=本屋好きがお届けする詳細な本屋レポ。本屋が好きならここに行け! 今回は恵比寿の「写真集食堂めぐたま」を紹介。

» 2015年03月07日 07時00分 公開
[wakkyhr,eBook USER]

写真集を読みたい!

 写真のことを勉強しようと思ってから1年ほどたった。これまで文字ものはたくさん読んできたが、そろそろまとめて写真集が読んでみたいと思って、そんな場所はないだろうかと探していたのだがこれがなかなかない。

 「写真集食堂めぐたま開店」というニュースを知ったのは確か冬のことだった。聞くところによるとあの写真評論家・飯沢耕太郎氏の蔵書が読めるというではないか。その数なんと約4500冊! それから半年ほどして、ようやく僕はこの場所に足を運ぶことができた(以下は2014年7月12日の記録だ)。

日本のおうちごはん

 恵比寿からお店までは意外と時間が掛かる。このときは7月の夏真っ盛り。14時の炎天下にやられて腹が減って仕方ない。まずはこのくっつきそうなお腹と背中をどうにかしなければ集中して写真集を読むことなんてできやしない。

 そんなわけでせっかくの食堂なのだ。まずは写真集食堂めぐたまの「食」について説明したい。

 提供しているのは「日本のおうちごはん」。オーガニックな材料を使い、しかも美味い! のはもちろんのこと、量も多いのだ! 健康的20代男性のぼくのお腹も大満足の量である。その分、お値段は高めだが写真集が読み放題でもあると考えればむしろ割安というものだろう。

壁一面の本棚

 ここで写真集の話に戻る。そう、あくまで写真集を読みにきたのである、僕は。

 まず店舗に入って驚くのが左手に広がる壁一面の本棚。はしご付きである。ワクワクなのである! 本棚とはしごの組み合わせは本屋好きにとって最高のアトラクション。当然のように登ったのは言うまでもない。

開放感たっぷりのベランダ

 キッチンと左手の壁本棚に挟まれた通路を抜けると空間が広くなり右手にも壁一面の本棚。

 素敵なのが奥に開け放しのベランダがあること。このお陰で空間が暗くならず、適度な開放感とともに読書や歓談で充実した時間を過ごすことができる。春先や秋口なんてもう最高だろう。

気軽に写真集をたのしむ場

 壁一面の本棚と美味しいご飯。そして素敵に開放的な空間。さらに各種イベントや活動まで行っている。

 日本人は世界で有数のカメラ好き国民と言われるが、気軽に写真集を楽しむ「場」は意外となかったのではないだろうか。こういう場がもっと近くにできれば良いと恵比寿まで行くのが大変な僕は思うのだった。

まとめ

  • 品ぞろえ:写真集。歴史に沿って並べられているようだ(サイトに詳しい本棚地図があるのでそちらを参照してほしい)
  • 雰囲気:春先や秋口の昼下がり。読書をしたり歓談したりするのに最高な場所
  • 値段:無料閲覧。メニューの値段はセットで1000円〜2000円程度。
  • 立地:JP恵比寿駅を降りて青山方面にひたすら真っすぐ。学校の近く。坂の途中の横道にある

著者プロフィール:wakkyhr

本屋開業を目指す本屋好きサラリーマン。ブログ「BOOKSHOP LOVER」を中心に活動。同名のネット古本屋も営み、「Cannes Lions 2013 Book Project」ではプロデューサーを務める。理想の本屋さんを開くべく本の世界で縦横無尽に活動中。好きな作家はクラフト・エヴィング商会。一番好きな本屋は秘密。

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