A×Aがけん引するタブレット/電子書籍端末市場――米IDC調べ
米市場調査会社IDCは、2010年第4四半期に出荷されたタブレット端末は全世界で1010万台、電子書籍端末は600万台とレポートした。AppleとAmazonがけん引している状況はまだしばらく続きそうだ。
タブレットはApple、電子書籍端末はAmazonがけん引
米市場調査会社IDCによると、2010年第4四半期に出荷されたタブレット端末は全世界で1010万台、電子書籍端末は600万台となった。
米IDGが3月10日(現地時間)に公開したレポートでは、2010年におけるタブレット端末の全世界出荷台数は約1800万台。第3四半期の出荷台数は450万台としており、年末に掛けて急速に同市場が膨らんだことが分かる。
市場をけん引したのはAppleのiPadで、年間の総出荷台数の83%に相当する1490万台を売り上げた。競合製品が登場してきたこともあり、Appleの市場シェアは前四半期の93%から73%に低下したが、依然として強力な存在感を放っており「Galaxy Tab」を擁するSamsungなどを寄せ付けない強さを見せた(Samsungのシェアは17%)。
2011年のタブレット市場については、年間で約5000万台が出荷されると推測しており、Android搭載タブレットなどの新たな競合も増えてくるが、iPad 2を投入したAppleのシェアは2011年も70〜80%程度を維持するだろうとしている。
一方、2010年における電子書籍専用端末の全世界出荷台数は約1280万台。第4四半期のベンダー別シェアではKindleを擁するAmazon.comが48%とほぼ過半数を獲得、Barnes&NobleやPandigitalなどがこれに続いている。このほか、中国市場で圧倒的な地盤を固めつつあるHanvonの成長性や、第4四半期に前期比80.7%で成長したソニーの「Sony Reader」が2010年の出荷台数で80万台を超えたとリポートしている。
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