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i2テクノロジーズ・ジャパン 中根滋社長 「i2導入で周りの人に自慢できるようなシステムを」

ZDNet i2が顧客に提供する目に見える価値とは?

中根社長
中根 具体的に帳簿に現れる効果です。われわれのソフトウェアで実現するバリューチェーンの最適化によって,最も単純な例では,在庫を削減することでコスト効率をアップさせることなど,企業が問題を感じているところを解決できます。

 また,システムの導入で重視すべきなのは,短期で稼動させることです。この厳しい経済環境ですから,3〜6カ月で稼動させ,すぐに効果が出るシステムを提案していきます。

 最近放映されたNHKの番組で,マイケル・デルがニコニコしてデルコンピュータのバリューチェーン最適化について話していました。このようにi2ユーザーそれぞれが,周りの人に自慢できるようなシステムを構築し,バリューチェーンをリアルタイムに把握することで,戦略的なIT投資に夢を持ってもらいたいと考えています。

ZDNet 2002年,新ソリューションの発表予定はありますか?

中根 現在,「JAGUAR」という開発コードで,次世代ソリューションの開発を進めています。これは2002年中に発表する予定で,日本でも開発プロジェクトをスタートさせています。近いところでは,4月に開催する「Planet Tokyo」で,Five.Twoの完全な日本版を披露するのが最大の目玉になるでしょう。

 Five.Twoで,バリューチェーン全体の最適化を実現することができました。そこで,われわれはダイナミックなバリューチェーン管理(DVCM)がビジネスに大きなインパクトを与えることを,アピールしなければなりません。Five.Twoで搭載し切れなかった,さらなるバリューチェーン最適化を実現するコンポーネントをJAGUARで用意していますから,DVCMというメッセージで,i2がさらに成長していることを周知させたいと考えています。

ZDNet i2ジャパンとして注力するのは?

中根 アフターサービスのさらなる強化に尽きます。ソフトウェア開発企業として,国内顧客にきちんと対応するための開発センターも持つことができましたので,ここを拠点として,サービスをより良いものにします。

 こうした高品質なサポートは,顧客だけでなくパートナー企業にも提供します。パートナー企業の数はあまり増したいとは考えていませんが,i2にコミットしてくれる専属のエンジニアやシステムコンサルタントを各社から募りたいです。そして,i2をやっていて良かったと彼らが思ってくれるような多くのプロジェクトを成功に導きたいですね。

 さらに将来の話になりますが,日本オラクルのように,日本でも上場して,顧客により安心してもらえる企業に成長させたいという夢もあります。

 横浜出身の中根氏は,関東近郊でゴルフ三昧の正月を過ごした。「あとは,犬と遊んだことかな。うちで僕と遊んでくれるのは犬だけだから」なんて言いながら,14歳になったばかりの息子さんと食事や映画に行った話では楽しそう。たまにはゴルフに連れて行くこともあるそうだ。変わったところでは,クレー射撃も趣味。「昔はカラオケも上手かったんだけど,最近行ってないなぁ」

[聞き手:井津元由比古 ,ITmedia]