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» 2004年06月17日 10時39分 公開

Windowsシステムのパッチ配布を支援する「HFNetChkPro4」、日本語版ようやく上陸

ネットワールドは、Windows OS搭載システムに対しセキュリティパッチの配布、適用を行う「HFNetChkPro4 日本語版」の販売を開始した。

[高橋睦美,ITmedia]

 ネットワールドは6月16日より、Windows OS搭載システムに対しセキュリティパッチの配布、適用を行う「HFNetChkPro4 日本語版」の販売を開始した。

 HFNetChkProは、米Shavlik Technologiesが開発したパッチ適用/管理ツール。マイクロソフトがCode Red蔓延を踏まえてリリースしたパッチ適用状況検査ツール「HFNetChk」や「MBSA」はShavlikの技術を下敷きにしているほか、そのエンジンは「Systems Management Server(SMS)」にも利用されている。

 Code Redをはじめ、Blaster、Sasserと、大規模な被害を及ぼすウイルスが登場して猛威を振るうたびに「これらワームが悪用するセキュリティホールをふさいでおくこと」の重要性が指摘されてきた。しかしながら企業システム内の端末の数が増え、構成も複雑化する現在、漏れなく、それでいながらシステム稼動に影響を与えることなくパッチを適用するのは、管理者にとって負担の大きい作業だ。かといってパッチの適用をエンドユーザー任せにしていては、完全を期することは難しい。

 こういった背景から、少ない手間で確実にパッチ配布/適用作業を実現できるツールが求められるようになっている。既に資産管理ツールがパッチ配布の機能を備えるようになってきたほか、パッチ配布に特化したツールも登場してきた。Shavlikの製品は後者の代表的存在だ。

 HFNetChkProは、端末の構成/状態をスキャンし、それを元に必要なパッチをプッシュ形式で配布し、適用までを実施するツールだ。端末側に専用ソフト(エージェント)をインストールする必要がないこと、OSやInternet ExplorerのみならずOfficeスイートやExchange Server、SQL Server、JVMやMDACといった多様なアプリケーション/コンポーネントについても管理/パッチ配布が可能なことなどが特徴だ。

 実際にパッチを適用する際には、テスト環境でいったん状況を見て、問題がないと判断してから展開することになるはずだ。HFNetChkProでは、部署ごとの状況や緊急性に応じて、「これはすぐに配布する」「こちらはちょっと保留にしておくが、このグループだけは即座に配布する」といった具合に、配布の方法やタイミングを柔軟に指定することができる。

 また現実には、端末の状態や設定によってはパッチを配布できなかったり、パッチを適用することによってかえって不具合が生じることがある。HFNetChkProにはそうしたケースに備え、パッチ配布/展開が予定通りに行われているかどうかを確認し、レポートとして出力する機能が搭載されているほか、いったん適用したパッチのロールバック機能もサポートした。さらに、複数のパッチを適用してもリブートを1回にまとめることが可能という。

 Shavlikでは今後、LinuxやSolarisなど、Windows以外にもパッチ配布/適用可能なプラットフォームを拡大するほか、クライアント側に専用ソフトを導入するエージェント型の製品も投入する計画だ。一方ネットワールドでは、パッチ情報のメール配信や専用テスト環境の設置を通じてパッチの検証を支援するほか、同社が既に提供している製品群と組み合わせての展開を計画している。

 HFNetChkPro4の出荷は7月20日から。価格は、管理対象となる端末数によって異なるが、100システムの場合で33万円から。それ以下の規模のシステム向けに、ネットワールドのオンラインショップでも販売を行うという。

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