Ciscoルータ、新セキュリティ技術に対応

米Cisco Systemsは来週、同社が開発を進めるセキュリティ技術のCiscoルータ向けリリースを発表する。これは、ルータやスイッチにアクセスするクライアントマシンに、確実にセキュリティ要件とポリシーに従わせるための技術。(IDG)

» 2004年06月19日 09時41分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Cisco Systemsは来週、同社が開発を進めるセキュリティ技術「Network Admission Control」(NAC)のCiscoルータ向けリリースを発表する。併せて、LANスイッチ製品群へのNAC機能追加計画も披露する。

 NACは昨年11月に発表された(2003年11月19日の記事参照)。Ciscoの全製品で、セキュリティ強化ポイントとして機能するものになる見通し。ルータやスイッチにアクセスするクライアントマシンに、確実にセキュリティ要件とポリシーに従わせるための技術だ。Ciscoはウイルス対策ソフトが同社のTrustAgentソフトに対応するよう、Trend Micro、Symantec、Network Associatesとパートナーシップを結んでいる。

 同社は年内に、NACを標準化団体とほかのベンダーにも提供する計画だ。しかしNACの最重要フェーズとなるLANスイッチでのサポートと標準化は2005年初頭以降になるため、一部には、ユーザーの火急のセキュリティニーズを満たすものではないとの見方もある。また、エンタープライズユーザーに言わせれば、LANやWANの安全化よりも前に、標準にのっとった技術が必要とされている。

 昨年11月の段階では、2004年半ばまでにCiscoルータがNACをサポートするという計画は明らかにされていたものの、そのほかの機器でのサポートは不明確だった。だがCiscoは現在、CatalystスイッチとVPN 3000シリーズも、2005年第1四半期までにNACに対応させる計画だとしている。

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