Sunのマクニーリー会長は、MicrosoftとRed HatにJCPへの参加を促し、またJavaオープンソース化を求めるIBMを批判、「Solarisのオープン化はコップの中の嵐」とも語った。(IDG)
米Sun Microsystemsの会長兼CEO(最高経営責任者)スコット・マクニーリー氏は6月29日、サンフランシスコで開催のJavaOne 2004で、MicrosoftとLinuxベンダーのRed Hatに、Java Community Process(JCP)への公開招待状を送った。また、財務的に厳しい状態にあるSunの存続を強調した。
JCPは、Javaプラットフォームへの提案と修正のための手続きを提供している。SunとMicrosoftは最近の合意により協力体制の強化を舞台裏で進めているが、それでもマクニーリー氏はMicrosoftとRed HatにJCPへの参加を促した。
「これら2社に参加と貢献を勧める」と同氏。
同氏によると、SunとMicrosoftはユーザーが.NET環境とJava環境に同時にログインできるよう、ディレクトリの相互運用性などに取り組んでいる。相互運用性に関するフェーズ1の発表は今年の夏に行われる見込みという。しかしMicrosoft広報は、同社はJavaOneには参加していないと話している。
マクニーリー氏は、SunはJavaの優れた「世話役」を演じてきたとして、Javaをオープンソース化しないという同社の姿勢を擁護した。「誰かが管理しなければ、誰も管理しないことになる」と同氏。さらにJavaオープンソース化を促すIBMを批判、IBMはオープンソースへの貢献に欠けるが、Sunは大きく貢献していると強調した。
また同氏はSunの財務状況について、過去3四半期でサーバ部門の出荷台数が前年から22%拡大したことを指摘、同社の存続を強調した。同社は75億ドルの現金を銀行に保有しており、これまでに1310億ドルの売上高をもたらしたインストールベースを抱えている。
しかし同社は2004会計年度第3四半期(1〜3月)に7億6000万ドル、その前の四半期には1億2500万ドルの純損失を計上している(4月26日の記事参照)。
このほか29日には以下のような発言があった。
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