NEC、BIGLOBEの顧客ベースを活用し企業向けマーケティング支援事業を開始

NECは、BIGLOBEで培ってきた顧客層およびノウハウをベースに、インターネットを活用した企業のマーケティング活動を支援する「BIGLOBEビジネスサービス」の提供を開始した。

» 2004年07月13日 22時11分 公開
[ITmedia]

 NECは7月13日より、同社のインターネット接続サービス「BIGLOBE」で培ってきた顧客層およびノウハウをベースに、インターネットや携帯電話を活用した企業のマーケティング活動を支援する「BIGLOBEビジネスサービス」の提供を開始した。

 同サービスでは、企業のマーケティング戦略立案を支援するほか、各種調査、キャンペーン/プロモーションや顧客とのコミュニケーションといったマーケティング各局面での支援活動を展開する。また、一連のプロセスに必要となるシステムの提供やインテグレーションも行う。

 2004年3月末時点でBIGLOBEの接続会員は419万人。ブロードバンドコンテンツなどを利用する付加価値サービス会員は1440万人という。また5月時点でBIGLOBEポータルへのアクセス数は1日2500万ページビュー、ユニークユーザーは月当たり1500万人に上るといい、この集客力を武器にマーケティング活動を支援していく。

 同社はこれまでも企業向けマーケティング支援活動を行っており、顧客の中には花王やアサヒビールといった大手企業が含まれている。こうした経験を通じてマーケティングノウハウの蓄積やツールの充実を図ってきたが、このたびの発表ではそれら一連のサービスをトータルソリューションとして体系化し、連携を強化した。これにより、マーケティング戦略の策定から実行までを支援するe-マーケティングパートナーとして、顧客を支援する体制が整ったとしている。

 特に意識したのは、現実のビジネスとの結びつきだ。顧客企業の目的に応じて、メールやBlog、携帯電話や実際のサンプルなど、さまざまなメディアを組み合わせてマーケティングを支援していく方針である。

 企業にとって、販売促進において重要な役割を担うマーケティングだが、顧客から見れば、自身の個人情報をその企業に委ねることも意味する。2005年4月に本格施行となる個人情報保護法では、個人情報を取得する際には、利用目的の通知などさまざまな義務が企業に課せられることになるが、同サービスを通じて調査活動やキャンペーンを展開する際には同法に則った形となるよう、NECの持つノウハウその他を提供していくという。

 サービス料金は、顧客個々の要望や対象によって異なるため、基本的には個別見積もりとなる。NECでは今回のサービスを、企業ユーザー向けサービス事業の中核的な取り組みと位置付けており、2006年度には300億円の売り上げを目指すという。

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