日立製作所が取り組むユビキタスを具体化するソリューションイベントHITACHI-ITコンベンションが23日まで開催中だ。会場では、日常生活に入り込む情報管理の具体例が、多数デモされている。
7月22日、東京国際フォーラムで日立製作所主催の「HITACHI-ITコンベンション 2004」が開幕した。日立はこのイベントで、ユビキタスへのリーディングカンパニーとしての基盤技術を知らしめると共に、一般生活の中へ入り込むイメージを具体化し、ビジネスチャンスの可能性を来場者にアピールしている。
展示ブースでは、ユビキタス関連としてRFIDを利用した書店イメージや、店舗での利用例、社内の会議室をイメージしたデモが見られた。
書店のイメージでは、ケータイからの検索、書籍裏面に貼り付けられたIDでシュリンクされた状態で中身の閲覧、そして会計とも連携し、盗難防止も含めるソリューションとしてデモされていた。
書籍が並んでいる陳列棚には、各書籍にIDが付けられており、本棚から取り出された時点でカメラが撮影を行う。会計を済ませていない状態で書店出口のゲートをくぐると、店員横のモニタ画面には本棚から取り出した際の撮影画像が表示される。このソリューションでは、RFIDによって書籍タイトル検索、書籍内容の閲覧、商品監視、会計管理という一連のデータが集中管理可能となる。
会議室のデモスペースでは、机の裏にアンテナが貼られている事例を用意し、社員の出欠状況、配布物の管理がRFIDによって管理する例が示された。
店舗での利用事例スペースでは、陳列棚裏面にアンテナを貼り付け、商品の位置情報を管理するデモが見られた。下写真はアンテナをガラス棚の裏面に貼り付けているものだが、ガラス封入された物も展示されており、この場合にはアンテナの品質を保つことができ、生産コスト削減につながるという。
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