KCCSと丸善が資本・業務提携

丸善のSI子会社をKCCSが子会社化。KCCSは子会社を通じ、丸善が得意とする文教市場に新規参入を果たす。

» 2004年08月03日 16時18分 公開
[ITmedia]

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)と丸善は8月3日、資本・業務提携することで基本合意した。丸善のSI子会社をKCCSが子会社化。KCCSは丸善が得意とする文教市場に新規参入する。

丸善の村田誠四郎社長(左)とKCCSの森田直行社長

 丸善は、丸善システムインテグレーションなど丸善子会社3社を統合。KCCSは新会社の株式60%を33億円で取得し、新会社「京セラ丸善システムインテグレーション」(KMSI)として子会社化する。

 KCCSはKMSIを通じ、学術・教育・図書館などの文教市場、医療市場、出版業界向け市場などに新規参入。また丸善の社内システムのアウトソースをKMSIを通じて引き受け、小売り流通業界の業務ノウハウを蓄積する。

 KCCSの森田直行社長は、「以前から文教・医療市場には興味があり、パートナーを探していた。丸善とは技術的な重複部分もなく、相乗効果は高い」と提携のメリットを強調した。

 丸善は、書籍の販売などで付き合いのある大学図書館を中心にSI事業を行ってきたが、「少子化で大学経営が厳しくなる中、他大学との差別化要素としてIT化が注目されており、大学のITニーズは多様化・高度化している」(丸善の村田誠四郎社長)。提携でKCCSが持つネットワーク技術やセキュリティ技術を導入し、SI事業を強化する。

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