富士通SSL、顧客の環境に合わせたセキュリティ監視サービスを提供

富士通SSLは、顧客のネットワーク構成や利用状況に合わせて常時監視を行い、改善策などを提案する「セキュリティ・ホームドクターサービス」を提供する。

» 2004年09月01日 21時29分 公開
[ITmedia]

 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は9月1日より、顧客のネットワーク構成や利用状況に合わせて常時監視を行い、改善策などを提案する「セキュリティ・ホームドクターサービス」を開始した。

 同社はこれまでも、顧客に代わって24時間365日体制で不正アクセスを監視する「リモートセキュリティ監視サービス」を提供してきた。しかし、IDS(不正侵入検知システム)を用いた従来型の監視サービスでは、顧客の環境にかかわらず、一律に警告やログが報告されてしまう。その中から真に重要な情報を抽出する作業が必要となるため、運用者の負担が増加してしまう点が課題だった。

 このたび提供されるセキュリティ・ホームドクターサービスは、顧客の環境を把握した上で常時監視を行うため、こうした問題を解消できるという。サービス提供に当たってはまず、同社のセキュリティ専門家が顧客のネットワーク構成や利用状況などを診断し、個別の「判定基準」と「対応手順」を加えた「お客様カルテ」を作成する。このカルテを踏まえて監視を行うため、本当の異常事態だけが抜き出されて通報されるほか、必要に応じて応急措置も施される。この結果、運用者の作業負担は大幅に軽減されるという。

 また、抽出したログや警告を元に、定例報告会などの場を通じて予防策/改善策の提言も行い、顧客のセキュリティレベル向上を支援するという。

 セキュリティ・ホームドクターサービスの月額料金は115万円から。富士通SSLでは今後2年間で6億円の売り上げを見込んでいるという。

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