SPSS、新アルゴリズム追加の「Clementine8.6」発表

エス・ピー・エス・エス(SPSS)は、統合型マイニングプラットフォームの新バージョン「Clementine8.6」の出荷を9月30日から開始すると発表した。

» 2004年09月17日 02時27分 公開
[ITmedia]

 エス・ピー・エス・エス(SPSS)は9月15日、統合型マイニングプラットフォームの新バージョン「Clementine8.6」の出荷を9月30日から開始すると発表した。

 Clementine8.6は、新アルゴリズムとしてアソシエーションモデルの作成に使用される「CARMA」を加え、マイクロソフトなどが提

供するデータベース、IBMのマイニングツールとの連携を強化している。また、Solaris 9のサポートにより、パフォーマンスの向上も図っている。

 新アルゴリズムのCARMAは、大量のデータから高速に情報を集め、詳細な情報を探り出すことができる。また、フィルタリング、ソートなどの機能も追加されている。企業内に蓄積されたデータから新しい発見をしようとするユーザー企業に役立つとしている。

 また、他社ツールとの連携を図ったことも特徴。例えば、ClementineでMicrosoft Analysis Service 2000のアルゴリズムを含むデータマイニングプロセス全体を管理できるという。また、モデルの作成、スコアリング、データベースへのモデルの格納なども行うことができる。

 さらに、IBMのDB2 Intelligent Miner Visualizationにアクセスしてアソシエーションルールモデルを表示したり、Clementineからメニューを選択し、直接DB2 Intelligent Miner Visualizationを起動することも可能。

 価格は、サーバ・クライアントを基本構成としており、1CPU1クライアント製品が540万円、および10クライアント版は840万円。アカデミック版は1CPU1クライアントで110万円、1CPU10クライアント版が280万円となっている。直販とパートナー販売で、初年度200ユーザーを目指すとしている。

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