IDC Japan、国内エンタープライズVoIP市場実績および予測を発表

IDC Japanによると、2003年の国内エンタープライズVoIP機器市場は667億1900万円に上り、2008年には1213億9900万円に達すると予測している。

» 2004年10月12日 21時38分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは、2003年の国内エンタープライズVoIP機器市場の実績とベンダーシェアおよび2008年までの予測を発表した。

 これによると、2003年度の同市場規模は、対前年比成長率43.2%の667億1900万円。製品別にみると、IP-PBXが80.3%、VoIPゲートウェイが9.2%、IPフォンが10.5%となっている。

 同社では、市場は2003年から2008年まで12.7%の年間平均成長率で推移、2008年には1213億9900万円に達すると予測している。また、製品のうち、今後最も高い成長率を示すのはIPフォンとみている。

グラフ 国内エンタープライズVoIP市場エンドユーザー売上げ金額予測、2003年〜2008年

 2003年度の国内エンタープライズVoIP機器市場は、当初IPセントレックスサービスに押されてVoIP機器の販売は伸び悩むと見られていたが、IPセントレックスサービスが期待通りに伸びず、通信事業者がIPサービスやIP電話サービスの加入者拡販のため、VoIPゲートウェイの販売に注力。結果、縮小傾向にあるとみられたVoIPゲートウェイ分野が急成長する結果となった。

 同社では、今後企業ユーザーは単なる通信コスト削減ではなく、ビジネス機会獲得に向け、VoIP機器への積極投資に出ると分析。また、アプリケーション連携やモバイルセントレックスなど他方面からの参入が相次ぎ、VoIP機器や無線LAN機器ベンダーやソフトウェアベンダーおよび通信事業者は、相互協力体制の確立が生き残りの重要課題になるとしている。

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