韓国が出所? 新ワーム「Buchon」現る

韓国と何らかの関連があると推定されるワームが出現した。

» 2004年10月23日 07時47分 公開
[ITmedia]

 韓国が出所と見られる新ワーム「Buchon」が出現、セキュリティ各社が情報を公開した。F-Secureのブログによれば、このワームは当初Netskyの亜種と考えられていたが、その後類似点はあまりないことが判明、同社では「Netsky.AG」としていた名称を「W32/Buchon@mm」に変更している。

 このワームは10月21日に発見され、コードの中に「SoonChunHyang」と「Bucheon」という単語が隠されているのが判明した。Bucheonは韓国の富川市、SoonChunHyangは同市にある大学名。このことから、同ワームは韓国と何らかの関係があるとF-Secureは推測している。

 Buchonワームにはバグが多く、うまく複製ができないという。送信されるメールの内容は様々だが、配達不能メールを装って添付ファイルを開かせようとするものもある。感染するとローカルドライブから電子メールアドレスを収集するほか、キー入力ログ記録プログラムを仕掛ける。

 名称は各社によって「Baba」 「W32/NetSky.AG@mm」 「W32/NetSky.AH@mm」 「W32.Netsky.AE@mm」 などと異なる。Symantecの危険度評価は被害状況が「低」、ダメージは「中」、感染力は「高」となっている。

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