3カ月ぶりに5000件下回る――10月のIPAウイルス届出状況

IPAは11月4日、2004年10月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた。ウイルス届出件数は4654件と3カ月ぶりに5000件を下回ったものの、依然として高水準で推移していると、改めて警戒を呼びかけている。

» 2004年11月04日 21時14分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は11月4日、2004年10月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた。

 それによると、10月のウイルス届出件数は4654件と3カ月ぶりに5000件を下回った。ウイルス検出件数も9月と比較して12.2%している。だが、IPAでは依然として高水準で推移していると、改めて警戒を呼びかけている。

 届出ワースト1位は、8カ月連続でNetsky(1243件)。続いてBagle(485件)、Mydoom(385件)の順。そのほか、ワースト10は以下の通り。

順位 ウイルス 届出件数
1位 Nesky 1243
2位 Bagle 485
3位 Mydoom 385
4位 Lovegate 308
5位 Klez 246
6位 Zafi 235
7位 Mabutu 151
8位 Swen 133
9位 Mimail 132
10位 Bugbear 130

 10月に発生したウイルスでは、特にBagzに言及して、注意を促している。このウイルスは、メールの添付ファイルを媒介にして広がるタイプで、添付ファイルを開くと、PCから収集したアドレス宛てにウイルスを添付したメールを送信、ウイルス対策ソフトを停止したりする。添付ファイルがWordファイルを偽装しているため、うっかりだまされないように、としている。

 また、このような対策ソフトなどを停止させるウイルスに感染した後では、対策ソフトをインストールしようとしても、エラーが発生するなど、ウイルス名が特定できず対処策がとれないことがある。その場合は、ウイルス対策ベンダーのオンラインウイルス検査サービスを利用することを勧めている(ウイルスによっては、このサービスを利用できないこともある)。

 一方、不正アクセス届出件数は53件と、9月の28件と比較して大きく増加。被害届出件数も3件で、9月の2件に比べて増加した。

 被害届出のうち2件は、セキュリティホールが原因で被害にあったものといい、情報収集と修正プログラムの適用が大切だとしている。

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