coLinuxのカスタマイズ |
起動用のBATファイルを見ていただくと分かるが、CygwinのXであるXWin.exeとそのXサーバーへの接続を許可するxhost.exeが起動され、最後にCygwinのrunコマンドの引数として、coLinuxが次の書式で起動されている。
colinux-daemon.exe -c <XMLファイル> |
coLinuxのカスタマイズは引数のXMLファイルで調整できる。たとえば、
<memory size="512" /> |
用意されているXMLファイルを見比べていろいろと試してみよう。
最近のマシンならかなり実用的 |
coLinuxの実行速度はどのくらいのものだろうか? 最後にHDBENCH clone*を使った簡単なベンチマークを紹介しよう。
テストに使ったマシンのスペックは表1のとおり。CygwinのX、商用PC XサーバーとしてASTEC-X*、QEMU、通常のCD-ROMブートの4通りについて、KNOPPIX起動後にHDBENCH cloneのソースをダウンロードし、「time make」によるコンパイル時間と、HDBENCH cloneを測定した。結果*は表2、3のとおり。それぞれ体感として違いが分かり、HyperThread世代のマシンならCygwinを使っても快適に使えるレベルのようだ。ASTEC-Xを使った場合だとさらに速く、とくにコンソール操作時に違いがあった。
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これからのLinuxユーザーだけでなく、Windowsを普段使う機会があるユーザーには定番になりうる有力な環境であるので、せひ一度使ってみていただきたい。
このページで出てきた専門用語 |
HDBENCH clone Windows用ベンチマークツールとして定番のHDBENCHのLinux版。CPU演算、描画、メモリアクセスなど、クライアントマシンのひととおりの試験が可能。 http://www.vector.co.jp/soft/unix/hardware/se102164.html ASTEC-X ASTEC-Xを利用するには、ASTEC-Xのウィンドウモードを「マルチウィンドウ」に、Xサーバーの設定で「サーバーをリセットしない」にチェックを入れておく。 結果 ドライブシークやCPU切り替えの仕組みが要因と思われる測定タイミングによる差が出やすかったが、それぞれ場合で体感できるほど違いがあったので、測定結果はソースの取得/展開を行い、コンパイルから実行までの動作を一気に行ったフローでの1回の測定値である。数値は参考程度に見ていただきたい。 |
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