日本IBM、デスクトップLinuxの管理システムをオープンソース化

日本IBMは、多数のLinux PCを集中管理し、アプリケーションの内容を自動更新するソフトウェアを、オープンソースで提供することを発表した。

» 2004年11月09日 19時18分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 日本IBMは11月9日、Linuxを搭載した多数のパソコンを集中管理して、搭載されたアプリケーションの内容を自動更新するソフトウェア「クラスルームPC(Linux)管理ソフトウェア」を、オープンソースで提供する予定であることを発表した。

 クラスルームPC(Linux)管理ソフトウェアは、PCの障害対応やアプリケーション設定の変更、システム更新など、対応するシナリオに基づき管理するもの。1台のPCの設定を変更すると、ネットワークで結ばれたすべてのPCの設定を変更できるなどの機能を持つ。

 本ソフトウェアは、2004年11月から2005年3月まで岐阜県や茨城県つくば市の小中学校で行われる独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の公募事業「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験」(関連記事参照)を通して、要望や改善点などを受けて機能を強化した後、オープンソース化していく計画となっている。オープンソース化する際のライセンス形態は、特許に対する免責事項が含まれるCommon Public License(CPL)を予定しているという。

 なお、実証実験では、IBMの「ThinkPad R51」約180台をはじめ、各社のデスクトップやノートPCが利用される予定。

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