富士通SSL、既存のOSをセキュアOS化する「SHieldWARE」リリース

富士通SSLは、既存のOSに厳格なアクセス制御機能などを追加して、OSレベルでセキュリティ強化を図る「SHieldWARE」を発表した。

» 2004年11月16日 19時13分 公開
[ITmedia]

 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は11月16日、既存のOSに厳格なアクセス制御機能などを追加して、OSレベルでセキュリティ強化を図るソフトウェア「SHieldWARE」を発表した。11月22日より販売を開始する。

 SHieldWAREは、既存の一般的なOSに、セキュアOS的な機能を追加するセキュリティ製品だ。OSのシステムコールを監視し、不正なものについては強制的に実行を拒否することで、攻撃からホスト自身を保護する。このため、脆弱性が存在しながら副作用の問題などでパッチを適用できないサーバについても、保護が可能だ。

 また一般的なOSでは、Administrator(root)アカウントには非常に大きな権限が与えられており、これら管理者権限が第三者に乗っ取られた場合、大きな影響が生じてしまう。これに対しSHieldWAREは、既存のOSのアクセス権限を細分化し、厳格にアクセス制御を行うことで、万一不正アクセスを受けたとしても、そこから生じる情報漏洩などの被害を最小限に抑えられるという。いつ、どのユーザーがどんな操作を試みたかといったログも保存可能だ。

 対応するプラットフォームはWindows 2000/Windows Server 2003、Solaris 8/9、RedHat Linux AS 2.1/ES 3.0など。価格は「SHieldWAREスタンダード」が110万円からとなっており、別途50万円の「構築サービス」が必須となる。出荷は12月1日の予定。

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