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» 2004年11月18日 09時00分 公開

Linuxの普及に王道なし、米OSDLとOSDLジャパンの言葉 (1/2)

OSDLは前進し続けている。OSDLが手にしたもの、そしてこれから手を伸ばそうとしているものは何だろうか。米OSDLとOSDLジャパンのそれぞれの今を見てみよう。

[西尾泰三,ITmedia]

 OSDLジャパンは先日、米OSDLでマーケティング・ディレクタを務めるネルソン・プラット(Nelson Pratt)氏を招き、OSDLの活動状況や各ワーキンググループ、2005年1月に米国で開催予定の「OSDL Enterprise Linux Summit」などOSDLの最新情報を伝えた。

「市場の要求をもっとも知るのはエンドユーザーだ」とプラット氏。

 OSDLでは、複数のワーキンググループが並行して活動することで、これまでに、Carrier Grade Linux(CGL)、Data Center Linux(DCL)といった要求仕様の策定にあたってきた。すでにこれらのワーキンググループで策定された要求仕様はそれぞれがターゲットとしている分野で展開されつつある。例えば、CGLに関しては、CGL要求定義である「OSDL Carrier Grade Linux Requirements Definition version 2.0.1. CGL」(CGL2.0.1)に準拠したLinuxディストリビューションがTimeSysから提供されている。

DTLワーキンググループが目指すもの

 そして2004年1月には、3番目のワーキンググループとして、デスクトップLinuxの成長を促進するDesk Top Linux(DTL)のワーキンググループがスタートした。このワーキンググループが目指しているのは、「LinuxですべてのWindowsデスクトップを代替するのは不可能」とプラット氏も話すように、Windowsの代替としてのLinux、ではない。Windows上で動作する多数のアプリケーション資産をLinuxに移行させることは困難なことである。また、それが仮に成功したとしても、ユーザーの教育などを考えると、あまり現実的なことではないと見ているようだ。そのため、OSDLでは、Linuxデスクトップは適材適所、例えば、キヨスク端末や特定用途のワークステーションといったシンクライアントとして動作する分野への浸透を想定しているという。また、組み込み用途へも目を向けているという。

 OSDLでは2005年1月末、カリフォルニア州バーリンゲームで「OSDL Enterprise Linux Summit」の開催を予定している。リーナス・トーバルズ氏やアンドリュー・モートン氏などオープンソース界の重鎮たちが多数集まることが予想されるこのイベントで、Linuxの今が見えることだろう。

次ページはOSDLジャパンの今をOSDLディレクタの菊池氏が語る。OSDLジャパンは米OSDLからどう思われているのか?

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