EUのソフト特許法案、採決を先送り

» 2004年12月10日 07時50分 公開
[IDG Japan]
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 欧州で論議を呼んでいるソフト特許法案は、法制化に向けて年内に次の段階に進むことはなくなった。欧州閣僚理事会はこの問題に関する採決を2005年に延期した。政治的圧力が増していることが原因と見られる。

 ベルギー議会のWebサイト「deKamer.be」に掲載された記録によれば、同国の経済エネルギー相は議会で12月7日、コンピュータで実行される発明に特許を認めるこの法案について、年内に欧州閣僚理事会で採決が行われることはないと説明。その理由について「必要なだけの多数勢力がもはや存在しない」からだと語った。

 欧州閣僚理事会の担当者は、採決が延期された理由について、欧州連合(EU)加盟各国の言語に翻訳する作業が必要なためだと説明している。しかし先月、ポーランド政府が現状のままでは法案を支持しないと表明したことから、先行きが不透明になっていた。

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