Sun、次世代シンクライアント発表

Sun、「Sun Ray Server Software 3.0」と「Sun Ray 170」を発表。Solarisに加えてLinuxをサポートする。

» 2004年12月14日 09時34分 公開
[ITmedia]

 米Sun Microsystemsは12月13日、ホームオフィスやサテライトオフィスからブロードバンド接続で企業のデータやアプリケーションに安全にアクセスできるようにするための次世代ソフトウェアプラットフォームとして、「Sun Ray Server Software 3.0」を発表した。同時に、デスクトップ用シンクライアントの新モデル「Sun Ray 170」も正式発表した。

 Sun Ray Server Software 3.0はSolarisに加えてLinuxをサポート。Sun Java Desktop Systems SoftwareやSUSE Enterprise Linux、Red Hat Enterprise Linuxなどに対応する。また、帯域幅の利用を削減し、DSLおよびケーブルモデム接続に対応した。そのほか周辺機器のサポートも拡大し、PC/SCスマートカードなどに対応したとしている。

 Sun Ray 170は17インチのTFT液晶ディスプレイにシンクライアントの機能を統合している。外部ディスプレイとしても利用可能で、前モデルのSun Ray 150より解像度を56%、視野を36%向上させた。

 両新製品は発表と同時に発売。米国価格はSun Ray Server Software 3.0が1シート当たり99ドル、Sun Ray 170が1049ドルとなっている。

 Sunによると、Sun Rayクライアントは現在、全米ホッケー連盟、太平洋統合情報センター(JICPAC)、米海軍宇宙海戦システム司令部(SPAWAR)、Texas Instruments、Las Vegas SUN、ミシガン工科大学、Time Warnerなどで採用されている。同社は発表資料の中でForrester Consultingに依頼して実施した2004年3月の調査結果(PDF)を紹介、旧来のSun Rayシンクライアント技術の導入により、企業は大幅にコストを削減し、最大76%の投資効果を上げられる可能性があると指摘している。

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