Symantec、130億ドルでVeritasを買収か?

米Symantecが米Veritas Softwareを130億ドル以上で買収交渉中だとNew York Times紙が報じている。実現すれば、同社にとって今年4社目にして最大の企業買収だ。(IDG)

» 2004年12月15日 01時02分 公開
[IDG Japan]
IDG

 セキュリティソフトウェア企業のSymantecがストレージソフトウェアベンダーのVeritas Softwareを130億ドル以上で買収する交渉をしていると、New York Times紙が報じた。

 同紙によれば、交渉はほぼ完了しており、両社は今週にも発表を行うことができるという。しかし、1カ月以上を要した話し合いで未解決の問題がいくつか残っており、取引が成立しない可能性も残されていると、同紙は報じている。

 Symantecの欧州窓口からのコメントは、記事執筆時までに得ることができなかった。コメントを求められたVeritasの担当者はこの記事に関して話をしないよう指示を受けていると答えた。

 Veritasはバックアップ、アーカイブおよびファイルシステムソフトウェアを販売している。同社のWebサイトによれば、本社はカリフォルニア州マウンテンビューで、40カ国に約6700人の従業員を抱えている。Veritasの2003年12月31日締め昨年度業績は17億5000万ドルを売り上げており、直近の9月30日締め四半期は4億9700万ドルの売上高だった。

 Symantecはコンピュータシステムとネットワークを防御するためのソフトウェアを販売しており、ファイアウォール、ウイルスおよびネットワーク侵入の探知ツールが含まれる。本社はカリフォルニア州クパティーノで従業員数は約6000人。3月31日締めの前会計年度売り上げは18億7000万ドルで、9月30日締め四半期は6億1800万ドルを売り上げている。

 Veritas買収により、Symantecは企業向け情報システムの防御という市場を得ることができる。Symantecは今年に入ってからスパム対策ソフト会社のBrightmailを3億7000万ドルで買収し、セキュリティコンサルタントの@Stakeも取得。先週にはPlatform Logic買収も発表した。

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