米控訴裁がRIMの特許侵害認定、禁止命令は認めず

» 2004年12月15日 08時35分 公開
[IDG Japan]
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 BlackBerryのメーカーResearch in Motion(RIM)とNTPが争っていた特許訴訟で米連邦控訴裁は12月14日、「NTPが保有する特許をRIMが侵害した」という判断は支持したが、下級審が命じた禁止命令は無効とし、審理の差し戻しを言い渡した。

 NTPはワイヤレス通信システムに関する特許を保有しており、BlackBerryのようなワイヤレス電子メールシステムもこの対象になるとの考えだ。2002年、米バージニア州東部地区連邦地裁で陪審がNTPのこの主張を認め、2370万ドルの損害賠償をNTPに支払うよう命じた。

 米巡回区連邦控訴裁のWebサイトに掲載された書面によると、同控訴裁は14日、BlackBerryの端末とソフトに特許を侵害されたというNTPの主張に関しては、下級審は正しい解釈を下したと判断した。

 しかし、一つの重要な問題に関して下級審の解釈には誤りがあると控訴裁は指摘。この問題をめぐって判断が分かれれば、訴訟の結果も変わってしまう可能性があるとして、審理を下級審に差し戻した。

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