Windowsにネイティブで対応した「PostgreSQL 8.0」がリリース

オープンソースのDBMS「PostgreSQL」の最新版となるバージョン8.0がリリースされた。Windowsをネイティブサポートしたほか、アーカイブ・トランザクション・ログからデータべースを復旧するポイント・イン・タイム・リカバリ機能など多くの新機能が加わっている。

» 2005年01月19日 16時40分 公開
[ITmedia]

 PostgreSQL Global Development GroupはオープンソースのDBMS「PostgreSQL」の最新版であるバージョン8.0をリリースした。BSDライセンスで提供されており、FTPサイトBittorrentなどから入手可能となっている。

 今回のリリースでは、Red Hat、富士通、SRAなどの企業のほか、数多くの個人開発者が、かつてないほどの大量の機能追加を行っている。

 例えば、Windowsをネイティブでサポートするようになったほか、トランザクションの一部分のみのロールバックすることや、差分バックアップも可能となった。

 また、パフォーマンス面では、Adaptive Replacement Cache(ARC)アルゴリズムの採用、バックグラウンドでの書き込み処理、VACUUM遅延機能などを実装したほか、大きなテーブルやインデックスを異なるディスクやRAID上に作成可能となり、パフォーマンスの向上を図っている。

 細かな部分では、PostgreSQLの関数で、$記号を用いるヒアドキュメント形式がサポートされたことで、はんざつにネストした単一引用符を使う必要がなくなったほか、PL/pgSQL関数でEXCEPTION句を使用して限定的な例外を扱えるようになっている。また、COPYコマンドでCSVに対応したほか、ログの自動ローテーションやログの行接頭辞設定機能、特定の種類のSQL文をログする機能など可用性を高める機能も数多く実装されている。

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