中小企業経営者、個人情報保護法で「派遣社員の活用上、不安を感じる」72.3%

リクルートスタッフィングが派遣社員を採用する中小企業の経営者に対し行ったインターネット調査で、72.3%が個人情報保護法の施行を前に「不安を感じている」と答えた。

» 2005年02月10日 16時10分 公開
[ITmedia]

 リクルートスタッフィングは、1月29日から1月31日にかけて、派遣社員を採用する中小企業の経営者に対し「個人情報保護法と派遣社員採用の意識調査」を実施。調査結果をまとめた。

 それによると、保護法の施行を前に「不安を感じている」と答えた経営者は62.2%に上った。その理由に「法律の具体的な内容を知らない」(51.1%)、「具体的な社内対策ができていない」(48.5%)を挙げ、法律についての知識の薄さから不安を覚えている。

 特に派遣社員については、「派遣社員の活用上、個人情報保護法の対策に不安を感じる」と答えた経営者は72.3%と高かった。にもかかわらず、「現在、派遣社員に対して個人情報保護法に関する教育をしていない、もしくは、これから行う予定がない」と答えた企業は61.1%に及び、対策に矛盾が生じていた。

 個人情報保護法について知りたい情報としては、「個人情報保護法に違反する行為の定義」「個人情報データベースの管理対策」が半数を上回り、「個人情報の定義」や「派遣社員・アルバイトを含めた全従業員への教育法」にも高い関心を持っていることがわかった。

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