NECソフト、IBMとBusinessObjectsをベースに小売業向け商品分析ソフトを提供

NECソフトは、中堅小売業向け製品として「BusinessObjects商品分析テンプレート」を同日から販売すると発表した

» 2005年02月17日 00時13分 公開
[ITmedia]

 NECソフトは2月16日、中堅小売業向け製品として「BusinessObjects商品分析テンプレート」を同日から販売すると発表した。同製品は、日本ビジネスオブジェクツのビジネスインテリジェンス(BI)アプリケーション「BusinessObjects」と、日本IBMのデータウェアハウス(DWH)専用データベース「IBM Redbrick Warehouse」をベースに開発されたもの。

 小売業界では一般に、消費者ニーズに応えるため、日々の商品データを分析し、次の仕入れの際の参考している。だが、売れ筋商品の選別など、現場の勘に頼ることが多いことも現状となっている。同社は、大企業と比較してIT利用が遅れている中堅小売業向けに、新製品を提供していく考えだ。

 BusinessObjects商品分析テンプレートには、期間や店舗ごとに商品の売れ行きを分析する際に用いられる帳票が、あらかじめ含まれているため、低価格で短期間の導入が可能という。

 テンプレートに含まれる主なレポートは、価格帯別の売れ筋などを計る「プライスライン分析」、商品投入直後の販売動向を商品、店舗ごとに分析する「新商品の売り上げ分析」、重点商品の店舗別売上状況を把握し、好不調の要因を分析する「単品店別トレンド分析」、全店を対象に売り上げ構成比を把握する「売上ベスト推移」、品物ごとに在庫数、仕入数、在庫回転率を把握する「単品別在庫実績」などとなっている。

 また、必要に応じてNECソフトがカスタマイズすることも可能としている。

 BusinessObjects商品分析テンプレートの価格は、5ユーザーで570万円から。これには、BusinessObjects、IBM Red Brick Warehouseのライセンス料、初年度保守料が含まれている。NECソフトは、今後3年間で50セットの販売を見込んでいる。

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