「メールにまつわるあらゆるリスクを減らす」、サーフコントロールが新製品

サーフコントロール ジャパンの企業向けアプライアンス「SurfControl RiskFilter」では、スパムメールのフィルタだけでなく機密情報の送信もブロックできるという。

» 2005年02月21日 20時36分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 サーフコントロール ジャパンは2月21日、電子メールのフィルタリングを行い、スパムや企業ポリシーに反したメールのやり取りを排除する企業向けアプライアンス製品、「SurfControl RiskFilter」日本語版を発表した。

 SurfControl RiskFilterは、セキュリティを強化したLinux上に独自のMTAとフィルタ機能を搭載した製品だ。ソフトウェアとして提供している「SurfControl E-mail Filter」の技術をベースに高速化などのチューニングが図られており、「早く簡単にフィルタリングシステムを導入したいという顧客に向いている」(英Surf Controlのアジア担当バイスプレジデント、マーク・トゥルーディンガー氏)。

RiskFilter インバウンドだけでなくアウトバウンドのメールについても制御が可能なRiskFilter

 SurfControl RiskFilterは、全15種類のテクニックを組み合わせて不正なメールを検出、排除する。いわゆるブラックリスト/ホワイトリストの参照に加え、特定の語句に基づく検出やヒューリスティックス検出などをサポート。さらに、一定の時間内に同一のIPアドレスから多数の接続要求があった場合にスパムと見なし、ブロックする機能も提供する。スパムメールの特徴を記したSurfControl側のデータベースは逐次更新され、ユーザーの設定に応じてアップデートできる仕組みだ。

 また、オプションとしてMcAfeeなどのウイルス対策製品と連携し、電子メール経由で感染するウイルスを排除することも可能だ。

 特徴は、元々中国で開発された製品であるため、「日本語も含む2バイト言語に完全に対応しており、単語分析も行える」(同社日本法人の代表取締役、陳宇耀氏)こと。インタフェースも完全に日本語化されており、メールの利用状況やスパムの受信状況などを確認できる。

 さらに、「外部から企業に入ってくるメールだけでなく、企業から外へと出て行くメールについてもコントロールできることも特徴だ。不適切な内容や機密情報を含んだメールが送信されないよう監視し、外部へのウイルスのばら撒きを防ぐなど、電子メールにかかわるあらゆる危険性を防ぐ」(トゥルーディンガー氏)という。この時期に日本語版をリリースした理由の1つが、個人情報保護法への対応をにらんでのことという。

 SurfControl RiskFilterは規模に応じて3モデルが用意されており、近々正式発表予定の代理店数社を通じて販売を開始する。参考価格は500ユーザー対応の「E10」が310万円、2000ユーザー対象の「E20」は550万円、5000ユーザー対象の「E30」は880万円で、それぞれクラスタ構成が可能だ。サーフコントロール ジャパンでは日本のユーザーからの問い合わせに対応するためのヘルプデスクも設置予定という。

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