RSSは、ニュースサイトはもちろん、ショッピングサイトでも使われている。ショッピングサイトでは、たとえば、「新しい商品が入荷した」といったお知らせを配信するためにRSSを利用しだしている。
現状では、RSSがまだ爆発的な普及度合いとなっていなく、RSSリーダーを使ってWebにアクセスしている人は、割合としては多くない。しかし前述のようにInternet Explorer 7.0への実装が確定しているなど、ユーザーに新着情報を提供するスタンダードとして注目されているのが現状だ。また、BlogツールやCMSツール上でのサポートも取り込みやすさ、自然とRSSを取り込んだサイトを眺めていたなどと、現在でもとけ込んでいる可能性がある。
本稿で説明したように、RSSデータ自体を作成するのはそれほど難しくない。まだサイトがRSSに対応していないなら、本格的にRSSが普及する前に、そろそろ対応準備を始めておくとよいだろう。そしてブロガーは、RSSとの付き合い方をより深く知っておく段階にあるかもしれない。
コラム■rssCloud |
RSSは、ユーザーがRSSリーダーなどを使って定期的にRSSファイルを読み込むことで(そうとはいっても、RSSリーダーは一定時間ごとに自動的にRSSを再読込するので、ユーザーの手を煩わせることはない)、サイトの更新情報を知る。つまり、ユーザーが情報を引っ張ってくる「Pull型」のサービスである。それに対して、サイトの更新情報をPush型で配信しようという試みもある。それが「rssCloud」だ。rssCloudを使うには、まず、クライアント上でWebサービスを受け入れるプログラムを実行しておく。そしてクライアントは、自分のIPアドレスやWebサービスが待機しているポート番号などの情報をrssCloudのサーバに登録すればよい。するとサイト情報に更新があった時、登録されているクライアントのWebサービスがrssCloudのサーバによって呼び出されるようになる。rssCloudは、米UserLand Softwareの「Radio UserLand」でも使われている。この仕組みから見て分かるように、通知の際にはサーバ側からクライアント上で実行されたWebサービスを呼び出すため、クライアントにグローバルIPアドレスが割り当てられている必要がある。NAT(IPマスカレード)下にクライアントがある場合には、期待通りに機能しない。 |
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