MS、相互運用性強化に重点投資

Microsoftは、Virtual Server 2005の強化を図るなど、仮想化分野を中心とした、システムの自動化と柔軟性向上のための投資を拡大しているという。

» 2005年04月21日 07時45分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは4月20日、ラスベガスで開催のMicrosoft Management Summit(MMS) 2005で講演し、企業のコンピュータ機器利用の柔軟性強化を支援するため、仮想化分野を中心に「ダイナミックシステム戦略」への投資を拡大していると明らかにした。

 「企業顧客から当社に対し、システムの自動化と柔軟性向上が必要だとの声が高まっている。当社がダイナミックシステム戦略および仮想化、ネットワークアクセスセキュリティ強化、相互運用性向上といった分野に投資を行っているのはこのためだ」とバルマー氏。

 こうした声に応えて同社では、「Virtual Server 2005」の性能と相互運用性強化を図るとともに、「Microsoft Operations Manager(MOM) 2005」との統合を通じた管理性強化を図ると説明。

 その一環として、64ビット対応と可用性強化を盛り込んだVirtual Server 2005 Service Pack 1(SP1)のβ版を同日リリースした。SP1ではサードパーティーのゲストOSのサポートを拡大。Windows Server 2003とVirtual Server 2005を、異機種サーバ統合のプラットフォームとして利用してもらう狙いがある。β版は同社サイトで提供しており、正式版は年内に登場予定。

 さらに、次期WindowsのLonghornではWindowsハイパーバイザー技術の提供により、Windowsプラットフォームに仮想化機能を組み込む予定。これにはWindowsおよび異機種環境で高性能の仮想化ソリューションを提供する狙いがあると同社は解説している。

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