RSA-PSSを実装したライブラリとHSMを組み合わせた「高セキュア」な電子署名システム

東京エレクトロンは、英nCipherのHSMに、新たな電子署名アルゴリズム「RSA-PSS」を実装したライブラリを組み合わせた電子署名システムの協調販売を開始した。

» 2005年05月10日 20時44分 公開
[ITmedia]

 東京エレクトロンは5月10日、英nCipherが開発したハードウェアセキュリティモジュール(HSM)と、新世代の電子署名アルゴリズム「RSA-PSS」を実装したサリオンシステムズリサーチのライブラリ「PrimeSigner」を組み合わせた電子署名システム「PrimeSigner HSM」の協調販売を開始した。

 PrimeSigner HSMは、FIPS 140-2 Level3の認証を取得した耐タンパ性を備えたHSMに、RSA-PSS方式による電子署名を実行するライブラリを組み合わせた製品。処理はすべてHSM内部で行われるため、権限を持たないユーザーによる署名やプログラム改ざんによる署名の偽造などを防ぎ、非常に高いセキュリティを維持した形で電子署名を実行できる。

 インタフェースとしてPKCS#11をサポートしており、既存のシステムに大きな変更を加えることなく電子署名処理を追加できる。また、ネットワーク接続型のHSMを利用すれば、複数マシンから電子署名を行うような構成を取ることも可能だ。

 PrimeSigner HSMの価格は220万円。ICカードによる権限認証を行うオプションも提供される。

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