CTO、アプリケーションをクライアント側で動作させるシンクライアントシステム

CTOは、独自のプロトコルを用いたシンクライアントシステム「DIDシステム」および専用のネットワーク端末「Thinクライアント」の販売を開始した。

» 2005年05月12日 09時00分 公開
[ITmedia]

 CTOは5月10日より、シンクライアントシステムの一種である「DID(Disk Image Distribution)システム」および専用のネットワーク端末「Thinクライアント」の販売を開始した。

 個人情報保護法への対応を背景に、個人情報など重要なデータに加え、アプリケーションまでもサーバ側で集中管理し、実行するシンクライアントシステムが注目を集めている。クライアント端末にハードディスクドライブを搭載せず、はじめから個人情報を持たせないことによって、たとえ端末が盗難などの被害にあったとしても、漏えいのリスクを最小限に抑えられるからだ。この仕組みはまた、パッチの適用をはじめとする運用負担を減らし、TCOを削減するという効果ももたらす。

 CTOが開発したDIDシステムとThinクライアントも同じコンセプトに基づくもの。ただ、独自のDIDプロトコルを通じて、OSやアプリケーションのほか、デバイスドライバや設定情報までをイメージで伝え、端末側で動作させることが特徴だ。

 このため、いわゆるシンクライアントではパフォーマンスがネックとなっていた3Dグラフィックなどを用いるアプリケーションも利用できる。必要に応じてクライアントPCのハードウェアを強化し、処理を高速化できる。

 Thinクライアントには「企業/教育機関/公共施設向け」「ホテル/宿泊施設向け」「インターネットカフェ向け」と3種類、全7モデルが用意されている。サーバ側のDIDシステムでは最大60クライアントまで対応が可能だ。価格はThinクライアント、DIDシステムともにオープンプライスとなっている。

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