価格.comが不正アクセスで閉鎖 ユーザーにウイルス感染のおそれも

価格.comが不正アクセスを受け、14日から閉鎖している。サイトを媒介にウイルスがばらまかれており、ユーザーは感染した可能性がある。

» 2005年05月16日 09時59分 公開
[ITmedia]

 価格比較サイト「価格.com」が2005年5月11日ごろから不正アクセスを受けて一部が改ざんされた上、同サイトを媒介にウイルスがばらまかれたため、カカクコムは同14日から同サイトを一時閉鎖し、セキュリティ対策を施している。復旧には1週間程度かかる見通し。同社が保有するメールアドレスが閲覧された形跡もあるという。

 大手サイトがセキュリティ問題で一時閉鎖するのは極めて異例だ。

 ばらまかれたウイルスは「trojandownloader.small.AAO」「PSW.Delf.FZ」で、11日から14日に価格.comにアクセスしたユーザーは感染したおそれがある。現時点で、キヤノンシステムソリューションズが販売するウイルス対策ソフト「NOD32アンチウイルス」(Windows版のみ)で対処可能という。その他のウイルス対策ソフトの対応状況については確認中としている。

 5月11日にプログラムの異常が発覚し、調査した結果、不正アクセスが判明。警察と相談しながら24時間監視体制をとって影響や対抗策、犯人調査を続けてきたが、不正アクセスがやまず、改ざんの範囲が拡大したためサイト閉鎖に踏み切った。

 同社はセキュリティ対策委員会を設置して原因究明と再発防止に努めている。状況は随時報告するとしている。

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