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» 2005年05月19日 09時12分 公開

函館空港ビルをひとり支えるSEに聞く (1/3)

日本有数の観光地である函館の玄関である函館空港のビルを支えるSEに、IT化について話を聞いた。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

[怒賀新也,ITmedia]

 北海道函館市、函館空港のターミナルビルにおいて、カウンターや土産物屋、レストランなどの管理運営を行っているのは、いわゆる第3セクターとして函館市や北海道などの自治体が30%、航空各社が20%、地元の商工会議所などが30%の資本を持つ企業、函館空港ビルディングだ。ビジネス形態は、空港ビルにおける不動産賃貸や自動販売機の設置運営、広告収入の獲得など。同社の情報システムを、1人で取り仕切る総務部、経理課長の尾伊端敏氏に話を聞いた。

函館空港ビルディングの尾伊端氏

 夜景の美しさや温泉など、観光地として絶大な支持を得ている函館市。造船を中心に100年以上の歴史を持つ「函館どつく」などが知られるが、伝統的な産業は全般的に衰退気味だという。だが、資源に恵まれている観光では、人々の足取りは衰えていない。

 観光が主要産業である同市は、繁忙期の7〜9月と、閑散期の1、2月では、乗降客数が3倍以上違うという。同空港は6月に、年間300万人以上の利用者にも対応できる新ターミナルをリニューアルオープンさせる予定だ。

 そして、新ターミナルの開業に伴い、情報システムの刷新も行う。横に長いターミナル全体に光ファイバーを設置、バックボーンシステムの改善などを行ったという。また、財務管理業務については、SSJのSuperStreamの導入を決めた。

 背景には、千歳空港や大阪空港など、ほかの空港ビルがSuperStreamを採用しており、評判がよかったことがあったという。第3セクター同士として、空港ビル協会間で情報システムの担当者同士が意見交換を行う場もある。SuperStreamを採用した理由として、単なる財務上の集計だけでなく、さまざまな角度から管理会計を運用できる点も評価した。

 消費税に関する処理などの細かい点ではいくつかの改善への要望はあるものの、「ソフトウェアを活用する上で将来的にうまみが出てくる」と考えているという。

WindowsよりもLinux

 同社のシステムの特徴は、基盤となるプラットフォームをLinuxで構築していること。理由について尾伊端氏は、FreeBsdなどの活用経験もあったため、「コスト的に無料でできるところは無料で構築し、カネをかけるべきところには惜しまないという考え方でやってきた」と話す。Linuxとして、具体的にはMiracle Linuxが採用された。

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