そこで、その願望をかなえるためのEDI・EAIに必要な共通機能を洗い出してみよう。
B2Bの要件を整理してみると、大きくわけて6つの機能が必要となるだろう。まず、システムとシステムをつなぐための通信機能、データを相手先別業務別に分類管理する集配信、振り分け機能、業務を自動実行するためのスケジュール機能、自社のアプリケーションデータを相手先フォーマットや標準フォーマットに変換したり各項目のコードを変換したりするデータ変換機能、他システムと柔軟にデータをやり取りするためのシステム連携機能、実行状況を監視したりシステムを操作するための運用管理機能などがあげられる。
ユーザーからすると、どのようなプラットフォームであれ、これら共通の機能はミドルウェアに任せてしまいたいものだ。ユーザーにとっての理想は、「関与するのは業務にかかわるデータを作成する部分のみ」である。
イメージで考えると下図(図6)のようになる。
これらの機能は、1つ1つ独立して稼動してもよいし、体系だった1つの製品で実現されてもよい。パートごとに見てみると、従来から秀でた製品が世に出ている。それらのよいところを組み合わせるのも1つの方法ではある。ただし、機能が重なったり、運用が異なったりする場合もあるので、ひとつのベンダーで統一できるならそれに越したことはないだろう。
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