OSJと東北ITクラスタ・イニシアティブが「東北LAMP開発センター」を開設

東北のIT産業が下請け構造になっていることに危機感を感じた東北の3県が「東北ITクラスタ・イニシアティブ」を設立。さらにOSJと組んで「東北LAMP開発センター」を開設した。

» 2005年05月23日 13時22分 公開
[ITmedia]

 オープンソース・ジャパンと東北ITクラスタ・イニシアティブ(TIC)は5月23日、TIC内に「東北LAMP開発センター」を開設、オープンソース技術を利用した開発プロジェクトの共同提案、共同受注、共同開発を本年6月1日から行うことを発表した。

 同日に設立されたTICは、ソフトウェア産業の首都圏集中により、東北のIT産業が下請け構造になっていることに加え、最近では衰退の方向に向かっているという危機感から東北大名誉教授の野口正一教授を理事長に山形、宮城、福島といった広域連携で設立されたもの。

 そこにLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)技術を使ったビジネスを展開するオープンソース・ジャパンがオープンソース分野における技術集積について合意し、今回のセンター開設となった。当初は5名の体制で活動を開始する。

 同センターは今後、地元ソフトウェア企業の参画を積極的に求める予定で、すでにNECソフトウェア東北とYCC情報システムが参加を表明している。今後1、2年で20社の参加企業、100名規模のLAMP技術者の体制を確立し、100件のLAMPシステム開発案件の獲得を狙う予定。

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